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目覚めたら_1 ページ5

突然、下腹部に不快な、嫌な痛みが走った。

トイレから出たAは自室に戻り、寝台に寝転がった。布団をかける余裕もなく、痛みに耐えるため蹲ることしか出来ない。
すると、ドアをノックする音が聞こえた。立ち上がる元気もないので、入ってください、と弱々しく声をかけた。

「A、顔色悪かったけど大丈夫なの…?」

ドアを開け入ってきたのは、金色の髪をした、赤いドレスを纏った少女。

「え、エリスちゃん…?」

Aが青い顔をしていたのを見かけて部屋まで来てくれたのだという。心配そうに、瞳を覗かせてくるエリス。余裕がある訳ではないのに、なんて綺麗な綺麗な瑠璃色の瞳だろう、と思った。感謝の言葉を告げる前に、Aは意識を手放した。

______


唇に何か感触がある。Aは目を開けようかと思ったが、意識が定かでないため掴まなかった。

「まだ起きないのかい?私のお姫様。」

嗚呼、相変わらずなんて落ち着く声だろう。声の主はAの髪をさらりと触れた。(誰かが髪ほどいてくれたのだろうか。)そろそろ瞼を開けないと
ギシっと寝台を軋む音がした。
その直後に男の息が耳元で聞こえた。顔が耳元にあるのだろうか。

「…お望みなら悪戯、してあげようか?」

艶のある囁き声で囁かれた。男の手が服の下に伸びてくるのが分かった。これ以上は危険だとAの内側が叫んでいる。

2→←朱



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設定タグ:森鴎外 , 文スト , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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あとり(プロフ) - さらささん» ありがとうございます;;ちょっぴり苦いお話にしちゃってすみません;私の確認不足でした… あああ本当ですか!嬉しいです……!!これからも精進して参ります! (2019年12月15日 19時) (レス) id: e8ffd9f451 (このIDを非表示/違反報告)
さらさ - すてきな話をありがとうございます 森さんも夢主ちゃんもお互いに想いあっているみたいだけど色んな思いが交差してもう一歩踏み出せない感じですね リアル感があってとてもいいです いやあ 作者様の文才がうらやましいです これからも無理のない様に頑張って下さい (2019年12月13日 15時) (レス) id: a0220cc930 (このIDを非表示/違反報告)
あとり(プロフ) - 白しらすさん» ありがとうございます!!とても嬉しいです…! (2019年10月26日 17時) (レス) id: e8ffd9f451 (このIDを非表示/違反報告)
白しらす(プロフ) - ( ゚∀゚):∵グハッ!!かわいい...かわいいぞここの森さん!!!!!好き!!!!!! (2019年10月25日 1時) (レス) id: 71d6bb7d16 (このIDを非表示/違反報告)
あとり(プロフ) - 凛さん» ああああありがとうございます;;上手くかけてるかとても心配だったので嬉しいです;;こちらこそリクエストありがとうございました! (2019年10月18日 21時) (レス) id: e8ffd9f451 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あとり | 作成日時:2019年6月16日 23時

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