キセキの世代に愛されて...赤司編

赤司編*25 ページ37

赤 「急に呼び出してしまってすまない」

貴 「うんうん大丈夫」

僕も...話したいと思っていたから

赤 「こうして2人で話をするのは
久しぶりだね」

貴 「そうだね」

ずっとこの時をまってたよ

赤 「誠凛では上手くやっていけているかい？」

貴 「うん」

違う

赤 「真太郎達とも会ったりしているのかい？」

貴 「連絡は取り合ってるよ
たまに会うこともあるし」

違う違う違う

僕が言ってほしいのはそんな事じゃない

赤 「そうか...」

一瞬の沈黙

そして僕がその沈黙をやぶった

貴 「それだなら帰ってもいい？
これから誠凛のみんなの所へ行かなきゃ
いけないから」

少し強めに言ってしまった

赤 「そう...か...」

貴 「じゃあね
赤司くん」

僕は精一杯の笑顔でお別れを言い
元きた方へと振り返った

涙が溢れそうなのを悟られないように...

少しは期待していた

前みたいに楽しく話せることを

もう一度...やり直せるかも...と...

でもそんなの僕が見ていた夢だったんだ

赤 「...に」

貴 「え？」

赤司編*26→←赤司編*24

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す