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「で、あんたいつ
「それは俺じゃなくて城戸さんに聞いてよ。」
15時になったということでレイジさんお手製のパンケーキをいただく。
玉狛でおやつを食べるときの議題は大体『あやちゃんいつ帰ってくるの？』だ。
もともと玉狛所属だった俺だが、とある"のっぴきならない"事情で本部に転属した。
「ねえ、俺って玉狛戻れるの？」
「城戸さんじゃなくて俺に聞くのかよ。」
隣で同じようにパンケーキをもぐもぐしていた迅さんは、
やれやれと言ったように首を横に振った。
「俺が視える範囲では戻れないかな。
また俺がわがまま言うと思うし。」
「じゃあ仕方ないかー。」
「あんた迅には甘いわよね。」
「まあ、師匠ですから。」
小南は胡散臭いものを見るかのような目でこっちを見てきたけど、あながち嘘ではない。
迅さんが俺をボーダーに引き入れてくれたおかげで、
俺はこの最高に楽しい毎日を手に入れることができた。
玉狛は大好きだけど、上層部に喧嘩を売ってボーダーにいられなくなることの方が辛い。
よっぽど俺に不利なことを言われない限り、俺は大人しく上や迅さんの言うことに従う。
「まあ、そう言うことだからAがいなくて寂しいとは思うけど、
しばらくは我慢してくれよ、小南。」
「別に寂しくなんか！！」
「えー、俺は結構寂しいんだけどなぁ。」
「まあ、あたしもちょ、ちょっとくらいは、」
「嘘だけど。」
「A！！！！！！！！」
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作者名：名も無き者
x他1人 | 作成日時：2021年10月18日 17時
