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そこからルイとの付き合いは1年、2年と過ぎて行った。


普段は県外で生活しているルイは長期休暇の時に帰ってくる程度であまり頻繁に会っていたわけではなかったが、

中学生になり携帯を買ってもらってからはよく意味のわからないメッセージをくれた。


友だちでも恋人でもない不思議な関係

あえて言葉にするのなら家族に近いのものを僕は感じていた。



「ねえ、もし明日この世が終わるとしたらどうする?」


そんな訳のわからないことを直接彼女の口から聞いたのは中学1年も終わる冬のことだった。


「どうもしねえよ。

いつも通り起きて学校行って、部活して帰る。」

「君らしいねえ。」


生意気な僕の口調に相変わらずね、と笑いながら何処か遠くを見つめるその横顔。

その違和感の根本を絶やしていたら、

未来は変わっていたのだろうか。


「じゃあ、もし明日この世が終わるって言うピンチを救えるヒーローになれたら?」

「そんなヒーローになれたらきっとモテモテだろうな。」

「きっとそうだねえ。」


ふわり、ふわり、笑うルイと話したそんなおとぎ話


「じゃあ、また夏に会おうね。」


そんな薄っぺらい口約束を残して、きみは僕の前から消えた。












「きみが綾瀬ルイくん?」

「だれ、あんた。」




「君、明日を守ってみない?」



あいつの面影を残した胡散臭い男は、

の驚いた顔を見て、してやったりといったように笑った。





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作者名:名も無き者 x他1人 | 作成日時:2021年10月18日 17時

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