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「あら、A、来てたの。」
「やっほー。」
ふたつの扉のうち、先に開いたのは小南たちがいた方だった。
「はじめまして、真っ白くん。
ボーダー隊員の綾瀬Aです。
よろしく。」
「空閑遊真です。
こちらこそよろしく。」
自分よりも二回りくらい小さな手をぎゅっと握る。
モニター越しに見てたときよりも全然小さい。
小学生みたいだ。
「あやせせんぱいも玉狛の人?」
「" もと "ね。
今は本部の人間なんだけど、たまに遊びに来るんだ。」
と、軽く自己紹介していると、
シュイーーンともうひとつの扉が開いた。
「あ、綾瀬先輩来てたんすね。」
「おつかれさーん。」
「綾瀬先輩・・・?」
京介の後ろから出てきたメガネくんにもう一度空閑くんにした自己紹介を繰り返す。
「あやせせんぱいは強いの?」
「試してみる?」
空閑くんの赤い目を見て、ニヤリと口角を上げれば、
相手も同じように不敵な笑みを浮かべた。
「京介、トリガー貸して。」
「自分のやつ使わないんですか!?」
「俺、ノーマルトリガー持ってないからね。」
「え・・・?」
「綾瀬先輩は黒トリガー使いだ。」
「遊真、あんたAから色々と学ぶといいわ。
Aはあんたと近いから。」
小南の言葉に自分の笑みが深まるのを感じた。
「お手柔らかに頼むよ、
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作者名:名も無き者 x他1人 | 作成日時:2021年10月18日 17時