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「こんちゃーす。」
とある日の午後
玉狛の広い玄関に入りながら、中に向かって声をかける。
いつもなら小南や陽太郎らへんがドドド！とやってくるのだが、
今日は誰も中から出てこない。
不思議に思いリビングに入ると、リビングにも誰もいない。
玉狛全員が留守なこととかあるか？と思いながら、
ふらっと訓練ルームに行ってみた。
「あ！あやちゃん！
いらっしゃーい。」
「なんだいるじゃん。」
訓練ルームのパソコン前には栞ちゃんが座っていた。
「ふふふ、今特訓中なんだ。」
「特訓？だれの？」
椅子越しにモニターを覗き込む。
そこには真っ白な部屋で髪の毛真っ白な男の子と戦っている小南と、
同じく真っ白な部屋でメガネの男の子と戦っている京介がいた。
「え、この子たちだれ？
まさかの新入り？」
「まさかのまさかの新入りなんです。」
栞ちゃんのニヤリ顔を横目にもう一度モニターに目を移す。
京介と戦っている子はぱっと見大した様子には見えない。
よく言っても中の下くらいの実力だ。
ただ小南と戦っている子はえげつない。
動きが新人じゃない。
「この2人、今度の入隊式で入隊？」
「修くん、とりまるくんと戦っている子はもう正隊員だよ！
遊真くんとあともう1人狙撃手志望の子がいるんだけど、その2人は次の入隊式で入隊。」
「メガネくん、正隊員でこの実力か･･･。」
「メガネだから問題ないのです。」
「栞ちゃん、それフォローになってないよ。」
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作者名：名も無き者
x他1人 | 作成日時：2021年10月18日 17時
