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「大体さ、ボーダーか彼女かなんて選べるわけねぇだろ。
戦う土俵がちがうんだよ。」
「仕事か自分か聞いてくる人、ドラマの中だけだと思ってたわ。」
「隠れてるだけで結構いるんだよ。」
綾瀬Aの人生は結構いいと、自分でも思う。
頭も運動神経も昔からそれなりに良かったし、
身長も順調に伸びた。
中学生のときにスカウトされたボーダーに入隊するまでは、陸上で結構いい成績残してたし。
ただひとつだけ俺の良くない点を挙げるとすれば、
「おまえってほんと、メンヘラ引き寄せ体質だよなぁ。」
「ちげぇよ。
メンヘラ製造体質なんだよ。」
女の子をダメにしてしまうところだ。
「どんな付き合い方してんだよ。」
「だから付き合う前にいっつも言ってるって。
"俺はボーダーの人間だから、あんまり彼女第一にできないよ？"って。」
「てか、あれだよな。
綾瀬って清々しいほどの二重人格者だよな。」
「世の中をうまく渡っていくための技だよ。」
女の子用の笑顔に切り替えてニッコリと笑う。
普通女の子だったらここで吐血する勢いで悶えるのだが、
男のこいつらには1ミリも通用せず、
キメェ、と言いながら餃子を頬張っている。
「てか、もうボーダーの人間と付き合えよ。
おまえボーダー内女子人気ナンバーワンじゃん。」
「烏丸と嵐山さんには負けてる。」
「性格がそれだからな。」
「基地では素だしな。」
「
「用とか言うなよ。」
.
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作者名：名も無き者
x他1人 | 作成日時：2021年10月18日 17時
