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部屋に帰るとA君はいなかった
すれちがった男の人に呼ばれてたからまだ帰ってきていないのだろう
部屋に入ったとたんに鍵を閉められて、途端に恐怖が襲ってきた
あの人たちの中に行って話してもなんともなかったのに
もしかしたらこのままA君は帰ってこないのではという不安が溢れ出した
あの子…天音みたいに自分のせいで
涙が出てきてベッドに潜り込んだ
布団を被って声を出さないようにすすりなく
96「A、くん………。」
いつのまにか、眠りに落ちていた
『96、96!!』
声をかけられて目を開けるとA君がいた
『96…目、赤いよ?泣いてた?』
96「ん……A君が、帰ってこないんじゃ、ないかって……。」
『!……大丈夫。俺はいなくならないよ。』
そう言って頭を撫でてくれる
『昼飯を貰ってきた。一緒に食べよう。……あと、話したいことがある。』
96「?……分かった。」
お昼を食べながら仲間になったというスタンガンって人の話を聞いた
A君曰く、「イケメンだった」らしい
その後、またA君は雑用にかり出された
わしはさっき、「今日はずっと直進するように」と言ったから仕事はない
いつの間にか夜になって、夜ご飯を食べて、お風呂も入れさせてもらって
今は二人でベッドの上です←
『ちょ、流石に二人は無理が!!ってか警戒心持てよ!!』
96「いいの!!お願いだから一緒に寝て!!警戒心なんてあの男たちの中にいる時点で捨てた!!」←
『Wao。』
ということでなんとか二人で収まりました
小さいもの同士だし大丈夫だろう
こうして天音とも寝ていたなぁと思い出した
忘れたくない思い出
だからこそあの日は辛くて
夜になる度思い出すんだ
96「……なあA君。この前話したわしの過去の続き、聞いてくれん?」
『……いいよ。無理しないでね。』
96「ん。ありがと。」
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Ruby(プロフ) - なんで更新...?って思ったら...。気になりすぎて夜しか寝れなくなっちゃいます!← (2019年11月13日 18時) (レス) id: ba689266a1 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - うるふさん» 「山犬の作品集」というところに載せてありますので探してみてください!! (2019年9月18日 22時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - ありがとうございます。でも、見当たらないんですよ… (2019年9月15日 20時) (レス) id: bb4ef08cd2 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - うるふさん» そうです! (2019年9月9日 21時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - 山犬さん» めちゃ遅いけど失礼します。番外編って、【歌い手】男装海賊少女の航海日記 ですか? (2019年9月8日 0時) (レス) id: bb4ef08cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山犬 | 作成日時:2019年6月30日 22時