愛病 百八話 ページ8
「へっ、ずいぶん遅かったじゃねーの!!オレとやんのをビビってもう来ねーと思ってたのによ!」
「フ...あんまはしゃぐんじゃねーよ、ウスラトンカチ」
あわわわわわわ
試合のときはあんまり気にしなかったけど、やっぱりこんな大勢の人の視線を浴びるなんて無理だって
こんなことなら上でじっとしてればよかった
「相変わらずお前さんはビビりで泣き虫だな」
予選のときと同様、半泣き状態で口をあわあわさせる私を見るなり先生は苦笑いし、わしゃわしゃと私の頭を掻き回す
「う...態々、言わないでください...」
「...あそこから降りて来たってことは一回戦は勝ったんだな、ツバサ」
そんな中、兄さんが私にそう問いかける
それに対し、私は首を縦に振った
「幾ら相手が妹であったとしても、オレは手加減しないからな」
「私も幾ら兄さんが相手でも負ける気は毛頭ないから」
手加減なんかするものなら、暫く献立を兄さんの嫌いな物づくしにしてやるんだから
「うちはの試合が始まるぞ!!」
...私も一応、うちはなんだけどな
まぁこの試合は一番注目されてた試合だから、薄々分かってたけど
頑張ったのに前座扱いされちゃうと流石にヘコむなぁ
「うずまき君、上に戻ろっか」
ま、くよくよしてたって仕方ないわよね
「ツバサちゃん!もっと急ぐってばよ!」
「うずまき君...そんなに急がなくても......!」
上に戻るため、うずまき君と階段を登っている最中のことだった
感じたことのないくらい恐ろしい気を感じ、私たちは足を止める
その少し先では、待ち伏せしていた二人の忍を目にも止まらぬ速さでその人たちを瞬殺する砂隠れの我愛羅さん
そして、表情ひとつ変えず、私たちの間を通り下へと降りていった
う、嘘...あんな躊躇なく人を....
あの二人がいなかったら、私たちは......
考えただけでも恐ろしい
「...大丈夫か?ツバサちゃん」
「う、うん...もうだいぶ落ち着いたよ、有難う」
衝撃の場面を目の当たりにした私たちは階段に座り、暫く呼吸を落ち着かせていた
「あいつ、あの我愛羅ってやつ、入院してたゲジ眉を殺そうとしてた。あんときはオレとシカマルがいたから何も起きずに済んだんだけど」
それを聞いて驚き、私は目を見開く
まさかそんなことがあったなんて...
「サスケが危ねぇ!ツバサちゃん、カカシ先生んとこ行くってばよ!」
「う、うん!!」
それから私たちは急いで先生のところへ向かった
この試合を止めないと!!
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狗犬(プロフ) - あやさん» 有難うございます。そう言ってもらえて嬉しいです、今学業に力を入れている為更新が厳しい状況となっていますが、落ち着いたら頑張って更新致しますので宜しくお願いします! (10月2日 21時) (レス) id: c4cd770524 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 是非とも続き読みたいです! (10月2日 20時) (レス) id: f6af94ada0 (このIDを非表示/違反報告)
狗犬(プロフ) - りなーるさん» コメント有難うございます!いま、ネタを収集している最中ですので、暫くお待ちください。 (2023年4月2日 23時) (レス) id: c4cd770524 (このIDを非表示/違反報告)
りなーる(プロフ) - 更新めちゃくちゃ楽しみにしてます!! (2023年4月2日 20時) (レス) @page45 id: fcaf0d8ff7 (このIDを非表示/違反報告)
狗犬(プロフ) - ミミさん» コメント有難うございます!中々、更新出来ずじまいで、すみません。更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2022年2月18日 9時) (レス) id: 53877cb946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狗犬 | 作成日時:2021年4月23日 21時