愛病 百三十八話 ページ38
んー、やっぱり見づらいなぁ
眼帯に未だに慣れず、私は少し頭を悩ませていた
片目を遮ることにより、生活がここまで変わるとは思わなかった
視界が狭まり見えづらくなった分、距離感が上手くつかめなかったり
足元がふらつくこともしばしば
そういや、先生も片目隠してるけどあれ不便じゃないのかなぁ.....って
ダメよツバサ、歩くのに集中しなきゃ
そう思い前を向いた瞬間
_ゴツンっ
何かにぶつかり、私はぶつけた箇所を手で抑えながら二三歩退る
「いったぁ......す、すみません!私、考え事してて、お怪我はありませんか!」
ぶつかったのが、人だったことを知り、私は咄嗟に謝る
「こちらこそ、ごめんなさい!...って、あんた、その目どうしたの?!」
「サクラちゃん!」
そして、ぶつかったのはなんと同じ班のサクラちゃんだった
私の顔を見て眼帯に気付いたサクラちゃん
「誰にやられたの?」
そう言って、ガシリと私の肩を掴み、眼帯について問い質した
こ、怖
「えと、実は.....」
私は目力が半端じゃないサクラちゃんに、眼帯をつけることになった経緯を説明した
「なるほど、目を隠すために着けてるだけで何にもないのね。良かった、てっきり怪我でもしたのかと思ったわ」
「ごめんね、紛らわしい真似して」
「良いのよ、私がただ早とちりしただけなんだから」
いつもの調子で微笑むサクラちゃんに、私は安堵する
よ、良かった、正気に戻って
「でも、まさかこんな日が来るとはねー」
ホッと息をつき安心している私を他所に、今度は何故かニマニマし出すサクラちゃん
「だって、お揃いじゃない、カカシ先生と」
「?!」
お、お揃いっ?!
いやいや、これただ諸事情で目を隠してるだけだし、片目隠してる人なんて私や先生以外にも沢山いるし、それからそれから...
「誰と何がお揃いだって?」
背後から聞こえてきた声に、思考諸共私は固まった
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狗犬(プロフ) - あやさん» 有難うございます。そう言ってもらえて嬉しいです、今学業に力を入れている為更新が厳しい状況となっていますが、落ち着いたら頑張って更新致しますので宜しくお願いします! (10月2日 21時) (レス) id: c4cd770524 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 是非とも続き読みたいです! (10月2日 20時) (レス) id: f6af94ada0 (このIDを非表示/違反報告)
狗犬(プロフ) - りなーるさん» コメント有難うございます!いま、ネタを収集している最中ですので、暫くお待ちください。 (2023年4月2日 23時) (レス) id: c4cd770524 (このIDを非表示/違反報告)
りなーる(プロフ) - 更新めちゃくちゃ楽しみにしてます!! (2023年4月2日 20時) (レス) @page45 id: fcaf0d8ff7 (このIDを非表示/違反報告)
狗犬(プロフ) - ミミさん» コメント有難うございます!中々、更新出来ずじまいで、すみません。更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2022年2月18日 9時) (レス) id: 53877cb946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狗犬 | 作成日時:2021年4月23日 21時