愛病 百三十一話 ページ31
黙って見守ること約十分
「落ち着いた?」
泣き止みつつある木ノ葉丸君に、私はそう問いかけた
「う゛ん」
どうやらだいぶ落ち着いてはきたみたい
でも、未だに木ノ葉丸君が顔を上げることは無かった
「.......ごめんね」
「...なんでツバサ姉ちゃんが謝るんだ?」
「三代目火影様が死んだの私のせいなの」
私がそう言うと、木ノ葉丸君は今まで下げていた顔を上げた
「私、火影様が戦ってたとき、近くにいたの。なのに、何も出来なかったどころか、火影様を無視して勝手な行動をした」
「そのせいで、火影様は亡くなった。きっと私がいなければ火影様は....」
私のせいだから
謝って済むものじゃないし、木ノ葉丸君とこうして話す資格なんてない
けど、ずっと謝りたかった
「違うぞコレ」
「?!」
「ツバサ姉ちゃんのせいじゃない。それに、じじいは絶対にそんなこと思ってない」
木ノ葉丸君はそう言って、真っ直ぐな目でこちらを見る
「ツバサ姉ちゃん、話してくれて有難う。オレ、もう泣かない。何時までもメソメソしてたら、じじいに怒られちまうから」
服の袖で涙を拭い、ニカッと笑う木ノ葉丸君
「...木ノ葉丸君は凄いね」
「そりゃあ将来火影になる男だからなコレ!!」
へへんっと胸を張る木ノ葉丸君
その姿がうずまき君と重なって見えて
「そっか」
自然と笑みが溢れた
(っ?!)
(どうかした?)
(ななななんでもないぞ!コレ!!)
(そう?なら良いんだけど)
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狗犬(プロフ) - あやさん» 有難うございます。そう言ってもらえて嬉しいです、今学業に力を入れている為更新が厳しい状況となっていますが、落ち着いたら頑張って更新致しますので宜しくお願いします! (10月2日 21時) (レス) id: c4cd770524 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 是非とも続き読みたいです! (10月2日 20時) (レス) id: f6af94ada0 (このIDを非表示/違反報告)
狗犬(プロフ) - りなーるさん» コメント有難うございます!いま、ネタを収集している最中ですので、暫くお待ちください。 (2023年4月2日 23時) (レス) id: c4cd770524 (このIDを非表示/違反報告)
りなーる(プロフ) - 更新めちゃくちゃ楽しみにしてます!! (2023年4月2日 20時) (レス) @page45 id: fcaf0d8ff7 (このIDを非表示/違反報告)
狗犬(プロフ) - ミミさん» コメント有難うございます!中々、更新出来ずじまいで、すみません。更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2022年2月18日 9時) (レス) id: 53877cb946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狗犬 | 作成日時:2021年4月23日 21時