【NARUTO】愛は心を蝕む病のように

愛病 五十九話 ページ9

会場へ向かおうとしていると、ロック・リーさんに呼び止められる私たち

「目つきの悪い君、ちょっと待ってくれ！今、ここで僕と勝負しませんか」

どうやら兄さんに用があるみたい

私たちの前に下りてくるロック・リーさん

「僕の名はロック・リー、人に名をたずねる時は自分から名乗るもんでしたよね。うちはサスケ君」

「ふん...知ってたのか」

「君と闘いたい！」

天才忍者と謳われた一族の末裔に自分の技が何処まで通用するのかを試したいそうだ

私も一応、うちはなんだけどなぁ

「それに...」

なんて思っていると、ロック・リーさんが頬を赤く染めながらサクラちゃんに向かってウィンクをする

「イヤー!!あの下まつ毛がイヤー!!髪型もイヤ...眉毛もゲジゲジ...」

「天使だ、君は!!」

続いて投げキッスが飛んでくる

それをサクラちゃんは全力で避けた

........そんなに嫌なのね








「"うちは"の名を知って挑んでくるなんて、はっきり言って無知な輩だなお前」

「この名がどんなもんか、思い知るかゲジマユ」と言い、兄さんはロック・リーさんを睨み付けた

「是非！」

それでも引き下がらないロック・リーさん

兄さんばかり注目されているのが気に食わないのか

うずまき君はロック・リーさんに向かっていく

だけど、呆気なくやられてしまった

「宣言します、君たちは僕に絶対敵いません」

...この人、やっぱり強い

あのとき兄さんの蹴りを止めていただけのことはある

「面白い、やってやる」

「あ！やめてサスケ君！受付の４時までにあと３０分もないのよ？」

「５分で終わる」

いつもの兄さんなら"くだらない"と一蹴りするだろう

だけど、それは相手が格下の場合

強い相手を目の前にすれば、話は別

こう言うときの兄さんは、人の話を聞かない

愛病 六十話→←愛病 五十八話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す