【NARUTO】愛は心を侵す病のように

愛病 三十七話 ページ37

「あのーなんで破れた写真を飾ってるんですか？」

夕食時、サクラちゃんは壁に飾ってある１枚の写真を見て言った

ほんとだ、破れてる

その写真は破れており、誰かは分からないけれどその誰かの部分だけが破り取られている

「夫よ」

「かつて、里の英雄と呼ばれた男じゃ」

サクラちゃんの質問に、ツナミさんとタズナさんがそう答えると

急にイナリ君が立ち上がり、何処かへ行ってしまった

...どうしたんだろう、イナリ君


「何か訳ありのようですね」

イナリ君の様子を見た先生が尋ねる

すると、タズナさんが深刻な顔で話し出した









あの写真の人は、イナリ君とは血の繋がりのないお父さんらしい

名前はカイザさん、波の国の人々に英雄と呼ばれていたけれど

カイザさんはガトーに殺されたとのこと

それからイナリ君も、町の人も変わってしまった、と

「...証明してやる」

「...何を？」

「この俺が、この世に英雄がいるってことを証明してやる！」

そう言うとうずまき君も、何処かへ行ってしまった

何だかうずまき君、アカデミーのときと全然違う

演習のときからそうだ

アカデミーにいたうずまき君とは別人みたい

悪戯好きと、兄さんとの仲の悪さは変わらずだけどね

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