愛病 二十五話 ページ25
この任務はCランク以上
下忍になったばかりの私たちには無理があるし
敵の武器には毒がついていた為、うずまき君の怪我をすぐさま治さなきゃならない
早く里に帰らなきゃならない筈、だったんだけど
先生とタズナさんが相談し、続行することに決まった
相談というか、交渉、いや脅しに近い感じだったけど
「そこかぁー!」
「?!」
あんなことがあったから、警戒するのは当たり前なんだけど
「そんなとこ初めから何もいやしないわよ!」
「頼むからやたらめったら手裏剣使うな!マジで危ない!!」
あれからずっとうずまき君が、何も無いのに手裏剣やクナイを投げているのだ
誰か関係ない人を怪我でもさせたら危ない
「そこかぁー!」
「だからやめろー!!」
さっきから先生とサクラちゃんがガミガミと声を荒らげているのだが、うずまき君は相変わらずの様子
...白いうさぎ?
さっきうずまき君が投げた方を見に行けば、そこには白い兎が1匹
ピクピクと震え怯えている様子だった
「...大丈夫、大丈夫だよ」
私は兎を抱きかかえて優しく頭を撫でた
すると、兎の震えはおさまり、気持ちよさそうに目を閉じる
「慣れてるんだな、動物飼ってるの?」
「いえ、飼ってはないんですけど。小動物が好きなんです、昔はよく動物を飼ってる知人の家に遊びに行ってたんです」
最近はずっと小動物を見たり、触ったりしてないから、何だか癒されるなぁ
そんなことを思ってると、不意にわしゃわしゃと頭を撫でられる
「...?」
「いやぁ、ごめんごめん。何だかお前さん見てると無性に頭を撫でたくなっちゃって」
私が不思議に思って少し首を傾げると、先生はパッと手を離し"あはは"と笑った
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狗犬(プロフ) - マナさん» はい、構いませんよ。 (2021年5月9日 10時) (レス) id: 53877cb946 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 作者さん質問してよろしいでしょうか?? (2021年5月9日 6時) (レス) id: adb8954dbb (このIDを非表示/違反報告)
狗犬(プロフ) - 瑠威さん» 有難うございます!更新、頑張ります! (2019年12月10日 22時) (レス) id: 53877cb946 (このIDを非表示/違反報告)
瑠威(プロフ) - すっごく好きです!!是非最後まで書いてください!更新、楽しみにお待ちしてます!! (2019年12月10日 20時) (レス) id: a109e2f894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狗犬 | 作成日時:2019年12月8日 20時