【後日編】48。 ページ48
遊木side。
あの事件から数日経ち、
『すみません。貴方は私にもったいないです。それに今は仕事に集中ですし。だから、今は…今まで通りのこの友達の関係を続けさせて頂きたいです』
わざわざAくんは、僕を呼び出して丁寧に断ってくれた。
まあ、あんな泉さんに対するAくんの真剣な姿を見たら静かに立ち去ることしか出来ない。
泉さんにだけ見せる、あの感情の溢れた表情を見せつけられたら、静かに引き下がるしか出来ないよね。
「全然いいよ。僕も、その、名残惜しいけど、Aくんが「友達」と認めてくれただけで凄く嬉しい」
そう僕が言うと、Aくんは少し目線を下に向け、ありがとうと言ってくれた。
「ふふ、お取り込み中に来てしまってごめんね」
「か、会長……」
どうしてここにいるの。
ここは人通りが少なくて、誰も見ていないと思っていたのに。
Aくんも目を見開き驚いている。
「前に、遊木くんに話をすると言っていたよね。そのことについて今日は話そうと思ったんだけど、Aくんも居るなんて好都合だよ」
『…話、とはなんでしょうか』
Aくんは少し生徒会長を睨む。
「そんな顔しないでよ。ごめんね、前にきつく言ってしまって」
『私ではなく、泉様に言うべきかと』
「うん。あと、実はあれは瀬名くんを罵りたかった訳じゃなくて、Aくん。君の本性を知りたくて言ったんだ」
そういえばどうして、Aくんが本性を隠してることを知ってるんだろうか。
「前々から瀬名くんが君のことをよく見ていたから知ったのだけど、表情とかが嘘っぽくて気になっていたんだ」
その言葉を聞き、Aくんは少し呆れた顔で、顔を手で抑える。
『そんなことのために、貴方は私に叩かれたのですよ』
「僕はやりたいことをやるにはどんな手段も選ばないからね。そのおかげで自分が叩かれる以上の価値を得られたよ。良いものを見せてくれてありがとう」
「ありがとう」その言葉はどう見ても生徒会長が挑発しているようにしか見えない。
Aくんは呆れた顔のままで、大きな溜息を吐く。
すると、Aくんは『もう1つおかしい点がある』と自分から話し始めた。
『話を変えますが私を退学にせず、泉様を停学処分するなんてどうしてでしょうか』
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どぽぽ2(プロフ) - 217さん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございます!他の作品も、読んでくださるなんて嬉しいです(*^^*)この作品を見つけてくださり、本当にありがとうございます!! (2019年9月7日 17時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
217(プロフ) - あんスタで男主の離しを最後まで読めたのは この作品が初めてです! 本当に素晴らしい作品だったので 他の作品も読ませていただきます 遅くなりましたが 完結 おめでとうございます (2019年9月7日 13時) (レス) id: 6e56343623 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - ぴよこ丸さん» こちらこそ、これからもよろしくお願いします(*´▽`*) (2019年7月20日 16時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこ丸(プロフ) - そうです!覚えていてくださりありがとうございます!嬉しいです!これからも読ませていただきます! (2019年7月20日 16時) (レス) id: 3e08522e7d (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - ぴよこ丸さん» BLゲームの方でコメント下さりましたよね?ありがとうございます!!いつもコメント励みになります! (2019年7月19日 18時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
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