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『マレウスくんの箒の上って超気持ちいいね！』
「ジェットコースターが無理で箒は大丈夫な事は不思議で仕方ないな」
現在、マレウスくんの箒の上で寮へ戻る途中。
箒は耐性能力が付いたが、ジェットコースターなんて何度も乗ってられないから耐性もつかないのだ。
それに比べ、マレウスくんは飛行慣れしているから安定感もある。湖を渡ってくる風が、汗の滲む頬や項に爽やかに染みる。うん、やっぱり箒は最高。
「そういえば、A」
『何？あっ、速度を上げるのは勘弁』
「いいや、コレだ」
空中を飛び、俺の両手に吸い込まれるように落ちてきた小さな袋。
中身が見えない小さな袋を親指と人差し指で摘み、丁度思いついた事を彼に口角を上げながら伝えた。
『当ててあげるよ』
「何をだ？」
『袋の中身』
すると、マレウスくんは目が点になり直ぐに笑い始めた。
この人いつも笑ってるな。
袋は小さく魔導書でも無く鳩でも生き物でもない。また生地はただの布だし魔法薬の可能性は無い。匂いも無いから食べ物でも無いだろう。
頭を悩ませている途中、話しているマレウスくんに相槌を打つ。
「Aは本当に飽きないな。いつも楽しそうだ」
『ココに女の子がいたらもっと楽しいけど』
「僕が女になれば良いのか？」
『面白そうだけど、虚しくなるから勘弁』
マレウスくんが女の子になったらきっとスレンダーな美人になりそうだけど、その後多分まともな目で彼を見れないな。うん。絶対に阻止しよう。
彼と話す内に、手に持つ袋への意識が奪われ彼との会話へ向けるようになった。
「もし僕が女で合コンに会ったら？」
『結婚しましょう』
「今からでも良いぞ？」
『鏡を見て下さい』
２m越えの男を女と見えるか。
しかも、茨の谷の国王マレウスくんと結婚なんて俺はきっと暗殺者に殺される運命だしお終いだ。
「それで、袋の中身の正解を答えて良いか」
『待て待て。えっと、じゃあ、ドラコーンくん！』
「ほぅ、Aも知っていたのか」
あんなに傍でピコピコ鳴らされては嫌でもわかる。何故、あんな古い玩具を愛用しているのか分からないけど、もしかしたら俺とフレンドになりたいのか？
そして、わくわくしながら袋のグリーンのリボンを解いた。
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どぽぽ(プロフ) - きのこさん» ｳｯｯｯｯｯ嬉しすぎて胸に刺さりました……！！ありがとうございます！ (2021年3月21日 23時) (
レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - ﾊｧｧｧｧｯｯｯｯ!!好きですぅうう！！！ (2021年3月21日 22時) (レス) id: 402b432e1e (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ(プロフ) - kanameさん» 嬉しいです！！読者様を笑わせることが出来て良かった(≧▽≦)これからもお楽しみに！ (2020年11月28日 8時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - 面白すぎてニヤニヤしてました！続き楽しみにしています！ (2020年11月28日 4時) (レス) id: 2af994e445 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ(プロフ) - ののさん» ありがとうございます！暖かいコメント、とても支えになります(*´∀｀*)読んで下さり本当にありがとうございます<(_ _*)> (2020年11月11日 23時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
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