【ツイステ】合コンから始まる恋【男主】

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「ふっ、」








何故か急に隙間風のような笑い声が付近で聞こえたため、声の聞こえた隣を見ると俺の事を見て鼻で笑っていたマリーくん。


……えっ、なんか変なことした？
なんだ、あれか？
「豚が豚らしく餌を食ってるぜ」的なあれか？





うん、うざい。勝手に妄想をして腹が立ち、尚更食べる量、スピードは増えてゆく。
口の中に無理矢理詰め込み苛立ちを発散する如く咀嚼した。

すると、静かな低音の品位のある声が聞こえた。








「……よく食べるな」

『食べないとやってられないんで。てか、俺なんか見ずに女の子と話してなよ』

「美味しそうに食べるのを見るのは好きだ」









途端、「私もご飯食べよっかなぁ」と女子達が注文し始めた。恐るべし肉食獣。
ため息が出そうになるのを唐揚げで口を塞ぎ抑える。



……てか、まだ俺の事見てるのか？
視線を痛い程感じる。どういう意図で見ているのかは分からないが非常に食べにくい。

もしや、この唐揚げを見ているだけ？別にあげてもいいけど違ったら引かれる。しかしその視線に耐えきれなくて声を上げた。







『も、もしかして食べたいの？俺、頼も』








頼もうか、と言い切る前に彼に言葉を遮られ唐揚げを食べた。それは俺が食べようと箸で挟んでいた唐揚げ。

え、何ナチュラルに間接キッスしてんの！？つか、欲しいなら言えよ。俺頼むし。


彼の行動に酷く驚いた俺に対し、問題の彼は唐揚げを呑気に味わっている。







「うん。美味だ」








満足気に微笑み告げた。
俺のなんだけど……まあ、満足したならいいか。所詮男。俺の気にし過ぎ、かな。







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