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「お前さ、虐め受けてたんだろ」
『そんな深刻な事じゃない。別に小さな嫌がらせ程度だし』
何でそんなことを知っているんだ。
もしや、あの五奇人やらが情報を洩らしたのか。朔間零に知られたら面倒なことになりそうだから言わなかったのに。
別に俺の問題であって彼の問題ではない。
そもそも彼とはもう既に縁を切ったから関係無いだろう。
そう思いながら俯いていると、上から大きな声が降り注いできた。
「てめえ、何で俺には何も言わないんだ。そんなに俺は頼りねえのかよ！！」
『…違う。好きだから』
朔間零が今まで以上に声を荒らげ目を見開いて俺に叫ぶ。
……本音を言うならば俺だって、頼りたかった。
助けてって甘えたかったし何時だって朔間零なら守ってくれたと思う。
でも、俺としてはそんな物で助けてもらうなんて情けないし、それに。
『好きだからじゃん。傷つけたくないから、頼らないんだよ』
涙がぼろぼろと溢れてくる。
らしくない。こんなキャラじゃないのに、絶対こいつには情けない顔見せたく無かったのに……。
一度上げた顔を彼にこの大粒の雫を見られないように俯く。すると、暖かいものが俺を包み込みポンポンと一定のリズムで俺の背中を叩いた。
はぁ、と大きなため息が聞こえる。
「はぁ……さっきまで怒ってたのにAのせいで怒りが覚めちった」
『はぁ？何で』
「俺様ちゃんが聞きたいわ」
何故か、さっきまであんなに荒ぶっていたのに突然優しい声で話してくる。
何それ。俺が泣いたから？同情とか一番されたくないのに。
「……やっぱり俺、お前のこと好きだわ」
『え？』
「好きとか言われるだけで、さっきまで怒ってたものも全部消えてしまうし」
上を向くと耳まで真っ赤にしている零。
その顔に少し笑みがこぼれる。
『何それ。あんたも到底俺のこと好きじゃん』
そう言うとあっちも笑いながらこう返した。
「辞めようぜ。彼氏彼女」
心臓の動悸が止まった気がした。
そういえば、あの時手紙とか書いていたけれど所詮俺たちは「お試し」で軽く付き合っただけ。
キスも愛してるとか甘ったるい言葉を言うとか、恋人らしいことは全くしてなかったけど彼といると勝手に本物の愛で結ばれているみたいな錯覚をしていた。
唾液を飲み込み、彼の口が再び開く瞬間を瞬き一つせず俺は見つめた。
「永遠、誓ってくれないか。ずっと一緒にいるって。もう離さないから」
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どぽぽ(プロフ) - 千歳さん» 嬉しいです！残念ながら番外編の予定はありません(><)しかし私も何だか不完全燃焼な感じが未だ残っているのでもしかしたら書いてみようかなと思います！貴重なご意見ありがとうございます〜！ (2022年5月20日 22時) (
レス) @page10 id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
千歳 - とても面白かったです！ところで、番外編...とかって...ないですか？その後の二人〜とか...。できれば見てみたいなぁ、と。 (2022年5月20日 21時) (レス) @page11 id: f02eee6231 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ(プロフ) - 那珂さん» コメントありがとうございます！完結が少し早くなってしまい、私としても物足りない感じが残ってます(~_~;)でも感謝の言葉を頂けてとても嬉しいです。こちらこそ本当にありがとうございました！！ (2020年12月9日 7時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
那珂 - 完結おめでとうございます〜。楽しみが無くなってしまったという面では少し寂しいですが…素敵なハッピーエンドをありがとうございます。お疲れ様でした！ (2020年12月9日 1時) (レス) id: fb9917aed9 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ(プロフ) - かかおさん» すっごく嬉しいですー！！話数も余っているので前編の修正を終えたら書きたいな、と思っています。今までお付き合い頂き本当にありがとうございました(_ _*) (2020年11月14日 22時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
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