【あんスタ】薔薇王子。【男主】

１３。 ページ16

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『……外国って、仕事？』

「似たようなもん。半年から一年くらいで帰ってくる」









想像以上に長くて『え、』と声が漏れてしまった。


半年から一年？

俺と朔間零が付き合っている期間の何倍だ。



正直、『外国って仕事？』って聞く時も何とか驚いている中、口に出せた言葉。

それなのに、これ以上驚かせることを言わないで。









『そう。頑張って』

「……本当、何も驚かねえんだな」









驚いている。


でも、驚いて落ち込む情けない姿は見せたくない。本当に、つくづく自分が可愛くない性格だと思う。









「まあ、うるさいやつが居なくなるしA的には嬉しいだろ？」









いつも偉そうなくせに、何でそんな事を言ってくるんだ。



そろそろ観覧車はあっという間に1周しそうだ。


出る準備をしようとした朔間零の腕を握る。









『あのさ』









目を大きく開き、立ち止まる朔間零。



言え。


これが最後になるかもしれないんだから。









『また次来た時も、観覧車乗りたい』

「……乗せてやるよ」









本当は、好きとかありがとうとかもっと色々言うべきことがあるのに、言葉に表せれなかった。



情けない。

でも、今までで見た中で一番綺麗なあんたの笑顔を俺は見れたからスッキリしたよ。








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