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「Aくん、夏祭り一緒に行こうぞい」
『今回はお断りします。このメンバーだと明らかにデッドマンズを意識していますし……』
そう言うと、眉を下げ少し悲しそうな顔をした。
朔間くんは、何故か俺に懐いているからこうやってほのぼのと言えるんだろう。
でも、自分のメンバーが嫌だと思うことが分からないのか……。
俺は気を使って言ってるのに。
「なぜ、Aくんはデッドマンズをそんな亡きものにしようとするのか……」
『もう、無くなったでしょう。あと朔間くんや蓮巳くんも、もう新しいメンバーがいるんだから過去の俺の事なんて忘れていいよ』
それでも、まだ納得のいかない顔をしている。
朔間くんはいつもの笑顔に戻り、何でも見透かしているような目で言った。
「相変わらず、お主は素っ気ない態度じゃのう」
『……そうかな』
素っ気ない態度か……。
普通、そんな物じゃないかな。
でも、俺の場合、深く関わりすぎると、自分の本性を知られてしまいそうで少し怖いから、逃げているのかもしれない。
これからも、逃げ続けると思うけど。
「おい、吸血鬼ヤロー、A…先輩もいんのか」
「わんこ、何か用かの」
「……いや、やっぱ何でもねーよ」
『何かあったの?大神くん』
一応、ずっと一緒にいた後輩だから、異変とかにはそれなりにわかる。
今の様子だと、何でもない様な顔をしていなかったし……。
すると、大神くんは斜め上を見て、少し照れくさそうに言う。
「A先輩は、祭り来れねーのかって聞こうとして……でも、やっぱり無理だよな」
『……朔間くん、行きます』
「は?いや、てめえ嫌がってただろ!別にいいっつーの!!」
大神くんが、俺のためにこんなことを言ってくれるなんて……。
もうやめたけど、唯一一緒に居て可愛がっていた後輩。
朔間くんばかりにしか興味無いのかなと思っていたけど、こんなことを言ってくれると柄じゃないけど凄く嬉しい……。
「本当か!じゃあ、我輩から嬢ちゃんに言っておくからAくんは何もしなくても大丈夫じゃよ。わんこ、よくやった」
「撫でんな、吸血鬼ヤロー!!」
大神くんも、昔より朔間くんに対して当たりが強くなったなぁ……。
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アイナナに挑戦しました
作者は三月推しになりました。彼は守って欲しいし守りたい……。
【アイナナ】可愛い路線で売ってます【男主】
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どぽぽ2(プロフ) - 那生さん» ありがとうございます!!他の作品も応援して下さりありがとうございます^^*これからもよろしくお願いします!! (2020年1月6日 11時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
那生 - 完結おめでとうございます!!!すごい面白いかったでござる!!!他の作品も頑張ってください!!応援しているでござる!!! (2020年1月6日 9時) (レス) id: 64fc749647 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - 名無しさん» アリガトウゴザイマス。 (2019年9月5日 21時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - カンケツオメデトウゴザイマス。 (2019年9月5日 21時) (レス) id: 4e31eec717 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - 四面楚歌さん» 面白いと言って貰える作品を作ることができて、嬉しいです!今まで読んでくださりありがとうございました!!! (2019年9月2日 16時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
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