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不「もうとっくの前から好きだわ、馬鹿野郎」
長い長い沈黙の末に、かけられた言葉はそれだった。
『え…』
私の間抜けな言葉に、不死川先生は小さく笑った。
不「…付き合ってくれ」
『本当に、言ってます?』
不「こんなとこで疑う奴、初めてだぞォ」
『だ、だって…不死川先生、東雲さんのこと…』
言うつもり無かったのに、言ってしまった。ギュと手で口を押えた。
不「東雲?」
何かを考えるように眉間に皺を寄せた。
不「あ、そういや俺が東雲を好きだとか何とか言ってたなァ」
懐かしいなんて言う不死川先生だけど、こっちはそんな懐かしんでいられないんですけど。
付き合って欲しいと言われたものの、不安がある中ではい、OKです。なんて言えるはずがない。
不「アイツは従兄弟だ」
彼から言われたことは衝撃的な事実だった。
『従兄弟!?』
不「あぁ。と言ってもアイツは知らねぇが」
ついつい他の生徒より気にかけてしまうんだよな、なんて付け加えた不死川先生。
不「つーか、俺も聞きたいことあったわァ」
そう言われて何を言われるかと思えば、彼の口から飛び出したのはまさかの言葉だった。
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りん(プロフ) - 柚葉さん» 私も実弥さん言われたらキュン死にしちゃうだろうと思って、書きました(〃▽〃) (2021年8月7日 2時) (レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 実弥さんに、そんなふうに言われたい!!! (2021年8月6日 22時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん | 作成日時:2021年7月20日 20時