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智side
智「…」
3人の間に緊張が走った。
珍しく梶間の表情も歪んでいるように見えた。
和はここまで追い詰めたのか…？
梶間「…そんなに仲間が殺されて悲しかったのか？」
梶間は小さく笑ってそう言った。
智「…仲間？」
殺された？
何のことだ…
和也「…あんたの仲間でしょ？」
和が低い声でそう言った。
智「…どういうこと？」
一体、何があったっていうのか…
．
和也「…リーダー。
斗真が殺された。」
智「…え？」
和の瞳から一粒、涙が零れた。
表情は変えずに…
和也「…俺のこと、逃がそうとしてくれて。
それなのに、こいつが…」
梶間を裏切った斗真が殺された…
和を助ける為に…？
智「…仲間は簡単に切り捨てるんだな。」
怒りが込み上げてきた。
裏切り者は粛清ってことか…
わかってたことなのに…
梶間「当たり前だろう。
仕事に支障が出る。」
親父は俺たちと同じ殺し屋。
仕事としてやっていること…？
そんなの認めない。
俺は…
俺たちは…
智「…お前を殺したら
俺たちも殺しは辞める…」
だから同じじゃない…？
本当に…？
和也「リーダーっ…！！」
和の声で我に返る。
俺は突き飛ばされ、地面に倒れ込んだ。
何が起きたのかわからなかった。
梶間が俺に向かって銃を発砲した
和也「今は…余計なこと考えたらダメ。
このままじゃ殺される。」
和が突き飛ばしてくれた…
梶間「俺は人を殺すことに躊躇いはない。
例えお前が実の息子だとしても。」
こいつと話し合いで解決しようとしても無駄。
何を言っても話は通じない。
自分の妻を殺した男だ。
それなら、迷いは一切捨てろ。
仲間を救う為に
敵を殺せ
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作者名：haru | 作成日時：2020年3月2日 20時
