〃 ページ6
絡繰SIDE
二人の力で呪霊を祓った。悠仁、高専に編入してくんないかな。結構いい線までいけると思うんだけど。
「なんで来たと言いたいところだが、良くやった」
「なんで偉そうなの」
「アハハ…」
どうやら悠仁は呪霊だけじゃなくて式神も見えているみたいだ、あっちで呪霊を食べているのは誰かと聞いていたから。大体の人は呪霊なんて見えないんだけどね…。
「知ってた？人ってマジで死ぬんだよ」
「は？」
…そんなもんか、“死”なんて早々近くて見ることはできない。もしかしたら自分の死が初めての人間もいるかもしれない。親が先に死んでしまっていたら、だけどね。俺も…悠仁と似た感じだな、初めて死を感じたのは高校生ぐらいだった。
そこまで怖くなかったけどね、俺には恐怖というものがなかったから。
「恵、指渡してもらったらー」
「そうっすね」
「これが」
気を失っている女の子が持っていた、特級呪物。“両面宿儺”の指。
特級呪物は誰も壊せない、俺も、五条ですら。マジで硬い、壊すとなれば命をかけなければいけないぐらいかな。わざわざ命をかけるほどでもない、ただ封印していればいいだけだし。
「特級呪物“両面宿儺”、その一部だ」
「りょうめ…？」
「言っても分かんねぇだろ。危ねぇからさっさと渡せ」
口が悪いなぁ…、元不良だったんだっけ？
「はいはい」
悠仁が呆れながら恵に指を渡そうとした瞬間…、
「逃げろ」
上から呪霊が出て来た、俺は勿論わかっていたよ？でも、別に手ぇ出さなくてもこの二人なら何とかなるでしょって思って。もし、あの指が暴走してヤバイ呪霊ばっか出して来たら俺も戦うけど。
あ、因みに俺は悠仁側にいるよ。非術師が一応いるから守らないといけないしね。
「伏黒！」
悠仁には向こうが見えていない、煙が立っているから。
「“鵺”」
「あ〜あ」
鵺を出す前に恵が呪霊によって壁に打ち付けられた。それと同時に式神二体も解けていく。
「おい！！なんでお前は見てるだけなんだよ！」
「なんで〜？別にまだ手を出すまでじゃないから、かなぁ」
「なんなんだよ！」
悠仁は俺に文句を言いながら、恵の状態を見に行った。特に命に別状はないし、ちょっと脳震盪起こしたぐらいだからそこまで焦らなくていいと思うんだけど。
「わ…、すごい力」
「大丈夫か？」
「逃げろつったろ」
「言ってる場合か」
優しいね、悠仁は。
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜！ありがとうございます！ (2022年4月30日 0時) (
レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです！更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suffron* | 作成日時：2022年4月29日 15時
