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絡繰SIDE
力は申し分ない、でも…優しすぎんなぁ。しっかりイカれてるけど、それでいて善人。見たことのない人種だ。
「ふっ…、五条の好きそうな人間だなぁ」
「ツッ」
動きも俊敏で、もしかしたら恵よりも速いかもしれない。でもね、悠仁。
「「呪いは呪いでしか祓えない」」
気が合うね〜。
「早く言ってくんない?」
「何度も逃げろつったろ。今あの二人抱えて逃げられるのはオマエだけだ。先生は任務だからここから離れられない、それにあの指をどうにかできんのも先生だけなんだ」
あら〜、結構評価高くて先生嬉しいよ。
「だから、呪力のねぇオマエがいても意味ねーんだよ」
「恵、言いすぎだよ。第一、恵も怪我してフラフラじゃないか」
止血もロクに出来ていないのによくべらべら話せんなぁ、血が余計に出るって気づかないのかー?
「なぁ、なんで呪いはあの指狙ってんだ?」
「喰ってより強い呪力を得るためだ」
「え?じゃあつまり、俺にジュリョクがあればこいつに勝てるってことか?」
なーんか、嫌な予感。…でも、まーいっか。
俺にとっては食ってもらった方が楽だ、受肉…したらだけどな。特級呪物に耐えられる人間なんて俺は見たことないけど、悠仁なら出来る気がする。受肉しても…、
支配されない強い体。
「馬鹿!!やめろ!!」
「食べた〜」
焦ってる恵、動じず笑っている絡繰、指を丸呑みした悠仁。
なにこれ、カオス?ウケる〜、ってウケちゃ駄目か。万が一を考えて俺も戦闘態勢に入っておかないとな。
あれ?笑ってる…、あれは宿儺の方だね。受肉か?死んでいない。
「いい時代になったのだな、女も子供も蛆のように湧いている」
さーて、どうだ。
「素晴らしい、鏖殺だ」
あはは〜、駄目かなぁ。こりゃ。
「宿儺」
「あ゛?」
宿儺は素直に俺の呼びかけに返事をしてくれた、いい子だね。
「呪術規定に則って、君を祓わせてもらうよ」
「ケヒッ、面白い!」
祓うって言っちゃったけどさ、多分そろそろ五条が来ると思うんだよね。俺は術式を使わないと祓えない呪霊はめんどいから五条に丸投げしてる。まぁ、でも術式使わなくても特級になったばかりの奴ぐらいなら余裕で祓えるから特に他の呪術師に迷惑をかけたりはしていない。
俺は、本気を出すことがめんどくさいんだ。だから、本気を出せないようにいつでも相当大きな縛りを自分に課している。中々いいよ、これ。
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜!ありがとうございます! (2022年4月30日 0時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです!更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年4月29日 15時