【求む！】御幸一也にきらわれる方法

方法>>6 ページ6

「「きゃぁぁぁ！御幸せんぱぁーい♡」」

な、なんだこの声援は…。

本日は青道高校体育祭。

珍しいことに春にやるのが特徴だ。

赤 青 黄 の3色に別れて優勝を目指す。

そして色別は各クラスの代表者がくじを引き決められる。

そう、御幸先輩と同じ色になるのは3分の1の確率。

なのに…。

「ねぇ！なんで！おい！松本嫌がらせ！？」

私は知っている。くじを引いた松本(テニス部エース)
には何も罪がないということを。

でもこの怒りをどこにぶつければいい！

何故よりによって3Bと1Aと同じ青！

「篠原！一緒に頑張ろうぜ♡」

「Aさん、俺と一緒に頑張りましょう。」

ほら、2人がいるじゃん。

というか君ら同じ色だから2人で頑張っとけよ。

「ひゃはっ篠原大変だな。」

「ほんとだー。頑張ってー。」

おい。もっち先輩はまだ許す。

その従姉妹。もっといたわれ。

「多分色違くてもこうなってたよね。」

「そうだね。」

はるくんとひでくん最近冷たいよね！なんで！

「まーまー、俺今から借り物だから。」

もう既に嫌な予感しかしない。


そして冒頭に戻ります。

我こそは借りられようと1年ミーハー女子。

「健気だよなぁ…。どんなお題でも篠原選ぶのに。」

「100％そうですね。ほら篠原、前出ときなよ。」

なんかはるくん御幸先輩に協力的じゃない？

されるがままに前に出されると

「いた！篠原！はい！」

手を取られ突然の浮遊感。

え？浮遊感？

「やめて下さい。死にそうです。恥ずかしくて。」

「え？今日俺コンタクトだからかっこよすぎて死にそう？」

だれもそんな話してねぇよ。

…コンタクトの方がカッコいいのは認めるけど。

「なんでお姫様抱っこなんですか。」

「いいだろー♪」

そのままゴールした御幸先輩。

ゴール付近には暇つぶしできたであろうコーチ達。死にたい。

『1位、御幸くん。お題は？』

「えーっと、将来の結婚相手ですね！」

絶対嘘じゃん。

お題の紙を除くと…

「まじだ…。」

『借りられた篠原さん。もう御幸の彼女で有名ですが
どうですか？』

は？なにそれ違いますけど。

「一言でいうなら死にたいです。あと彼女じゃない。」

「彼女じゃなくて嫁だって？死ぬほど嬉しいみたいです！
…なので男子も女子もこいつになんかしたら
ただじゃおかねぇからな。」

ギロりと1年女子の方を睨む御幸先輩。

「という冗談！」

焦りながらも私がフォローをし、いい感じになりました？

運営側なんか奢れよ。

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