【求む！】御幸一也にきらわれる方法

方法>>38 ページ38

劇が終わり帰ろうとすると沢村に手を引っ張られる。

「え！なに！？」

「ごめん！ちょっと付き合って！」

散々付き合ったよ！劇に！

連れていかれた先は言わずもがな。

御幸先輩の元である。

「あー、衣装凄いっすね。」

かっこよかったです！とかいうピュアガールじゃないんだ。ごめん。

すると御幸先輩は私の手を取りひざまつき

「姫、僕と結婚してください。」

そう言って手のひらにキスをした。

いつもと同じ内容なはずなのに…。

「…知り合いからから。」

ちょっとドキッとした自分が悔しい。

くそ！ルックスだけはいいんだから！

「え！？今まで知り合いですらなかったの！？」

まぁ。先輩だよね。(かなり変な)

じゃあこれで。と逃げる。


後夜祭か。

そういやそんなもんもあったね。水泳行くんだけども。

花火あげて〜とかそんな漫画みたいなことある？

運営側が流した噂でしょ。

御幸先輩は、まだ選抜とかあるらしいから出ないだろうな。

そう思っていたのに

「御幸先輩が後夜祭okしてくれそうなの！」

「まじ！？美香やったじゃん！」

うちの学年ではなくて御幸先輩呼びだとすると1年か。

中々可愛い。

御幸先輩の中でやっぱり私はネタなんだよ。

引っ込みつかなくなっただけ。

…やめやめ！考えんのやめた！


とりあえず飲み物買お。飲み物。

お金をいれて…いろはす…それとも十六茶…。

迷っていると後から誰かにいろはすを押される。

「えっ？」

御幸先輩だ。

「いつもいろはす飲んでるだろ？」

悩んでたんですよ！と怒ると宥められる。

「篠原この後水泳？」

「そうですね。」

答えるとふーんと言って先輩は

「後夜祭でないの？」

私以外の人といるのを見られるのがやなのかな？

ネタってバレるのが。

「出ないので安心して1年生の美香ちゃんと行ってください。」

トゲのある言い方をしてしまう。

「なにそれ？」

「聞いちゃったんですよ。御幸先輩okしてくれそうって。
ネタで引っ込みつかなくなってる私のことなんて
構わなくていいんですよ？」

そう言うと御幸先輩は

「篠原のことネタだと思ったこと1度もない。」

ぎゅっと抱きつかれて耳に呟かれる。

「耳くすぐったいです、」

「はっはっ。篠原くすぐったがり屋だからな。」

そういった後

「、ん。」

…キス。

「俺は本気な奴にしかこういう事しない。」

じゃな水泳頑張れよ。と去っていく先輩。



「私の拒否権って…。」

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