【求む！】御幸一也にきらわれる方法

方法>>15 ページ15

私を合わせて総勢13名で

御幸先輩の持っている1つのラブレターを覗きます。

あ、ちなみに私宛ね！！

「えーっと、なになに。」

御幸先輩が読み上げる。

『篠原 A先輩へ。
朝スイミングスクールから出てくることろをいつも見ていました。
女子高生で遊ぶ人が多い中
夢の為に努力をしている姿に惚れました。

御幸先輩や奥村くんが先輩を好いていることは知っています。
でも俺も好きなんです。
好きで好きでたまらないんです。

正直御幸先輩と奥村くんの迷惑行為はいけないと思います。
先輩、僕と付き合いませんか？
浮気もしないし絶対離したりしません。

先輩ほんとに好きです。』

「差出人名前はないな…。」

うん。なんか御幸先輩たち書かれてるしごめんね！

誰だかわからないんじゃ断りようがないわ。

先輩ってことは1年生？

「えっ、これ…。」

手紙の入っていた封筒を持っていたひでくんが声を上げる。

「どしたの？」

「な、なんでもない。篠原は見るな。」

え？なに？と私が言う前に沢村が

「何見つけたんだー？」

ひょいとひでくんから封筒をとると

「な、んだよこれ。」

沢村の手から封筒が落ちて何かが散らばる。

「んー、なにこ…」

言葉が出なかった。

「篠原！？…くそ！なんだよこれ！」

「え？しゃ、しん？なに、これ。え？」

パニックになる私を抱きしめて御幸先輩は

「大丈夫。俺が守るから。落ち着け篠原。」


散らばった写真。それは私の盗撮。

水泳の写真もあれば学校の写真。

家の写真もあった。

そして俊と御幸先輩と奥村くんの写真にはバツが書いてあり
ナイフで切り刻んだ跡がある。

「ご、めんな、さい、み、ゆきせん、ぱい。おく、むらくん
しゅ、んも。しゅん…。」

「俺は何ともねぇよ。大丈夫だから。」

「俺も大丈夫です。」

奥村くんは頭を優しく撫でてくれる。

「にしても気持ちわりぃな。これ。」

「うん。スイミングの写真もあるから。
私からコーチに話すよ。いい？」

コクコクと頭を縦に降る。

「俺が真田に話すから自分からが嫌だったら
家族にも真田に話してもらえ。いいな？…水泳は。」

「水泳は！何があってもやります。」

心配そうなみんなの目。

でも、夢が…。私の…。

「わかった！必ず終わったら親に迎えに来てもらうか
真田か俺、コーチとかに送ってもらうこと！」

いいな？と御幸先輩は涙目の私にそう言いもう1度強く抱きしめた。

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