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彼女とようやく気持ちが繋がったのは3年の卒業式の日

2年で同じクラスになりその人柄にまた惚れてしまった俺は
こんな経験初めてだったからだらだらと片想いをしていた

大学が違うと知り、このままだとこいつは割と可愛いし
モテるし他の男に取られる!

その気持ちだけで

「俺、離れたくない、これからも毎日一緒にいたい」

半べそをかきながらみっともない告白をした

彼女の返答は

「毎日は無理だけど暇があったらご飯行こうね〜」

俺の気持ちを完全に汲み取れてなかったけどまた焦った俺が

「好きだ!」

と叫べば真っ赤な顔をして「え、付き合ってくれるの?」
今度は本当にOKの返答をくれた


マネージャーでも無いのにカルロス繋がりで野球部からも
慕われていた彼女

牽制がとても大変で倉持からは度々「だったら告れよ」とキツい言葉
沢村でさえ「付き合ってないんだったらいいじゃないすか!」と苦情が来ていたがこれで本当に俺の彼女だ!

そう思うと涙が出るほど嬉しかった


栄養管理士になりたいと、2年の終わりから彼女は言っていた

大学も栄養のことを学べる学部に入り、
大学で野球を続ける俺に手料理を振舞ってあげよう!と
意気込んでいたのがとても昔のように思える


俺はと言うと捕手としてもっと経験を積んでから
プロに行く道を決めた

当時も指名してくれそうな球団はあったが進学を選んだ

4年間、やりきった
それは俺だけじゃなくあいつがいたから

毎日ではないけどよくご飯を振舞ってくれた
タッパーに保存しておけるようなおかずをたくさん

試合でうまくいかず、先輩投手とうまくいかず悩んでる時は
「みうきなら大丈夫!私の作ったご飯で体ができてんだもん!
先輩とだってぶつかりゃいいじゃん!またそれで凹んだら何度でも言ってあげる!」

根拠は何も無かったけどそう言われると元気が出た


そう言えば彼女はよく言っていた

「私の作ったご飯がまずいわけないでしょ!」

美味しいと褒めるといつも誇らしげにでも照れくさそうに言っていた

久しぶりに思い返してみたけどやっぱり原因は分からない


でも、唯一…

俺はやってはいけないことをした



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かなえ(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます!楽しんでもらえていたら嬉しいです (2017年12月31日 9時) (レス) id: 38d127b762 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - お疲れ様です!めっちゃ好きでした! (2017年12月31日 1時) (レス) id: 226d03e2ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かなえ | 作成日時:2017年12月10日 20時

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