【◇】私はもっと大切にされていいと思う

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「もーやだよ〜。こんな狼だらけの場所やだよ〜。
襲われちゃうよ〜。所詮みんな男なんだよ〜。
こんな所に可愛い女の子がいたら我慢出来ないんだよ〜」

「俺は海原にそういう感情もてないね。
御幸逆にすごいと思うよ。欲求不満？」

「うるせぇーよ海原。被害妄想も大概にしろ」


亮さん倉持を筆頭に罵倒される海原です。

いや、今回に関しては御幸が10:0で悪いでしょ。


「俺も知らなかったしなんか悪者にされっし
むしろ俺が被害者じゃね？」

マジで死んでほしい。

謝罪しろ謝罪。
私のいいところを原稿用紙3枚にまとめて来いよ。


「…なんか凄いことになってない？海原ほ本物？それ」

「あっ、楠木先輩！モテる男なら大丈夫！
聞いてくださいよ〜御幸が私のこと襲おうとして…」

「え、御幸欲求不満なの？」


ねぇ、何でそうなるの。みんな。


「違いますよ。むしろこっちが被害者なんです」


この顔面だけやろうが！

そう心の中で叫んだが亮さんがなんでもお見通しの顔で
ブーメランだねって言った気がして悲しくなりました。



あの部屋にいても解決策見つからないし馬鹿にされるしで最悪なだけ。

だからといって食堂に来ても変わらないんだけどねこの状況。


こんな時誰に助けを求めるか。

スマホを操作しながら連絡先を眺め、

「よし」


電話をかける。

3コール目で出る。なんて展開ではなくてもう何コール目かわからなくなった頃


『しつこい』

「いや、第一声だろ」


私のヒーローの白河くん。
塩対応だけどほんとは私のこと大好きって信じてるよ。


『要件ないなら切るよ？』

「ありますあります！実はネコミミとしっぽが生えまして！」

『…切るから』

ため息混じりに言われるが私がため息を付きたい。


「ほんとなんだって！信じてよ！
クリス先輩に連絡して聞いてくれてもいいよ！」

『…じゃあ仮に本当だとして、それを俺に言われて俺はどうすればいい？』

「………勝之様なら戻す方法知ってるかな。と」

少し沈黙が続いたあと知るわけない。と切られそうになるが頑張る私。


「違うんだよ！御幸とか御幸とか御幸が
猫の性感帯であるしっぽを触ってくるの！助けて！」

『は？』


そう言ってかつは電話を切ったのに




「いや、何でいるし」

「Aのネコミミウケるんだけど！！」

「ヒュー♪かっわいいな」

「す、すみません…」


「助けてってお前が言ったんじゃん」


稲実参上です。

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