8、兄弟話 ページ8
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エレベーターの中、隣を盗み見るとカラ松さんが落ち着きなさそうに数の上がっていく階数を見ていた。
とっても可愛い。
なんていうかカラ松さんってかっこつけるんだろうけど、どうしても可愛く見えちゃうんだよな。
本人には言えないけど。
それより気になるのは、カラ松さんの履くスパンコールのズボンだった。
今どきそんなズボンがあることが不思議だ。
何処で買ったのかすごい気になる。
気づけばエレベーターは私の部屋の階まで昇っていた。
｢んー?着いたみたいなだな｣
『あ、そうですね』
｢先に降りな。lady fastさ｣
前言撤回。やっぱりカラ松さんはかっこよかった。
『ありがとうございます』
私は頭を下げて急いで降り、すぐに部屋の鍵を開けた。
流石にいつまでもカラ松さんに荷物を持たせる訳にはいかない。
『荷物ありがとうございました!』
｢いや、いいんだ。気にしないでくれ｣
『どうぞ上がってください』
｢じゃあお邪魔するぜ｣
私はカラ松さんから荷物を受け取って、キッチンへと向かった。
『えっと、何処でもいいので座ってください。今飲み物持っていきますね!』
｢ありがとう｣
私は二人分のコップに麦茶を注いで、机に並べる。
カラ松さんは緊張しているのか分からないが、背をピッと伸ばして正座で座っていた。
『ちょっと買った物の整理するので、リラックスして待っててください』
｢あ、ああ、分かった｣
私はカラ松さんを待たせるのも悪いので、冷蔵物を急いで冷蔵庫にしまう。
常温保存出来るものは、後で整理しておこうと隅っこに寄せておく。
リビングに戻ると、今度は床に大の字で寝っ転がっていた。
いや、それはくつろぎ過ぎだろ!!!
思わず心の中でツッコミをして、カラ松さんの机へを挟んで向かいに座った。
｢そうだ、これありがとな｣
カラ松さんはムクリと起き上がって、茶色い紙袋を差し出した。
『こちらこそありがとうございました』
お礼を言って紙袋から白いパーカーを取り出してタンスにしまった。
それから、折角来たんだからという事でまた色々なことを話した。
カラ松さんの兄弟の面白い話とかカラ松さんの兄弟のゲスい話とか、カラ松さんの兄弟のおっちょこちょいな話とか。
とにかく兄弟の話をしてきた。
きっとカラ松さんは兄弟が大好きなのだろう。
一人っ子の私としてはそれが本当に羨ましかった。
｢ところで、今日何か予定あるか?｣
『えっ!?な、無いですけど……』
ま、まさか……。
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すずりん - とても面白いです！更新頑張ってください！応援しています！ (2017年12月20日 23時) (
レス) id: 102b46b60c (このIDを非表示/違反報告)
青狸(プロフ) - にゃんこヒーローさん» スゲーありがとうございます!笑笑更新頑張らせて頂きます! (2017年11月20日 18時) (レス) id: 17b47670ec (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこヒーロー - スゲー面白いです！続きが気になって仕方ありません！！これからも更新頑張ってください！楽しみにしています( ^ ∀ ^ )ﾉｼ (2017年11月19日 0時) (レス) id: 6160959f20 (このIDを非表示/違反報告)
青狸(プロフ) - ハルメリさん» うぉあ!面白いなんて言って頂きありがとうございます!頑張らせて頂きますね (2017年11月11日 9時) (レス) id: 17b47670ec (このIDを非表示/違反報告)
ハルメリ - 更新、毎日楽しみにしています！とっても面白いお話で、何回読み返しても飽きません(*^^*)これからも頑張ってください！ (2017年11月8日 20時) (レス) id: 56f8fd0f01 (このIDを非表示/違反報告)
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