清純派 ページ21
勝負は一向に付かずとても暇していた
『あ』
私はある事を思いつき悟に遠くから声をかけた
『さとるーーーー！今日マックじゃなくてミスドにしよー！！！！！』
｢ぁだ｣
『あ』
｢あ、負けたな｣
悟は一瞬こちらに気を取られている間に傑に倒されてしまった
『あちゃー、』
｢今のなしだろ｣
｢よそ見厳禁｣
｢はぁー、……｣
『ねぇねぇ！何にする？私これがいいなー』
｢私はこれ｣
｢そんだけ？じゃあ俺はこれとこれとこれとー｣
『え、そんなに食べれんの？』
｢余裕｣
『あ、ねぇ！私も追加していい？』
｢好きなだけ食えよ｣
『ひゃほーーい！』
席に着くと山盛りのドーナツがお皿の上に乗っており他のお客さんがちらりと見るほどに私達は目立つようだ
『おいひぃ〜』
｢A、付いてるよ｣
『あひがとぉー』
｢つーかその袋なに｣
『あぁ！これは硝子の分！』
｢そんなの買ったけ？｣
『私が別でさっき買ったの』
｢一緒に買えばよかったじゃん｣
『それじゃ悟からの土産になるでしょ？これは私からのお土産だから』
｢ふーーん。もーらい｣
『あぁ！私のいちごリング……』
｢ほら、Aイチゴならまだあるよ｣
『ほんとだ！！』
｢なんかガキと居る気分になるわ｣
｢そういうな悟。可愛いだろ？｣
｢おぇー惚気とかまじうざー｣
｢悟も彼女が出来ればわかるよ｣
｢どうやって作るの？｣
『え、悟彼女居たことないの！？』
｢え、あーうん。ずっと屋敷に居たし｣
『傑と似てると思ってたけど意外と清純派？』
｢ちょっとA？｣
『あーうそうそ。てか悟ならきっと女の子がほっとかないだろーしすぐ出来るって』
｢んー｣
『あ、試しにあそこの女の子二人組みさっきから気になってるみたいだし行っておいで！』
｢は！？｣
『ほらほら〜』
悟は私に言われた通り女の子2人に声をかけに行くと店内に響き渡る奇声
『わお……アイドルか？』
｢悟らしいね。時間かかりそうだし私達はそのまま戻ろうか｣
『あーそうだね。行こう』
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作者名：シオン | 作成日時：2022年2月7日 5時
