初めての両想い (ページ9)

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二人で一つページ9

私は台所に行き以前作った茶碗蒸しをすぐに作り居間へ持っていく

『幻太郎っ！起きてください！！』

夢｢んっ…｣

『胃に優しいもの……茶碗蒸ししか作れなくて…と、とりあえず食べてください！』

夢｢ありがとう｣

夢野さんは重そうに体を起こしそっと茶碗蒸しを口に含む

『ど、どうですか？』

夢｢美味しいです…とても｣

『よかった……あのもしかして昨日からろくに寝ず
食わずだったんですか？』

夢｢恥ずかしながら…｣

(それもこれも全部私のせい……)

夢｢自分を責めないでください｣

『へ？』

夢｢貴女は何も悪くない。悪いのは不安にさせてしまった小生のせいですから｣

『そ、そんな！』

夢｢呆れてしまうでしょう。20半ばの男性がこんなに必死で……でも離したくないんです｣

『幻太郎……』

茶碗蒸しを食べ終えた夢野さんの顔色は心做しかマシになったように見える

『立てますか？』

夢｢大丈夫ですよ｣

『あの、私のお風呂沸かしてくるので待っ…』

私は浴室へ行こうとすると後ろから抱き締められた

『あの、幻太郎？』

夢｢今はAと片時も離れたくありません｣

『……分かりました。今日はもう寝ましょうか』

夢｢ありがとう｣

そう言って夢野さんは私の頬にキスを落とし寝室まで手を引っ張る

今日は布団は一式しか敷かず1つの布団で暖をとりながら私達はねむりについた