初めての両想い (ページ32)

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さぎ……作業員ページ32

簓｢クリームソーダ2つ！｣

クリームソーダを一緒に注文してくれた白膠木さんは
帽子やらマスクやらを取っていく

(なんか、やっと素顔って感じだな…)

簓｢なんや？ワシの顔になんか付いてるか？｣

『え！あぁいや、、』

簓｢オレなぁ、お笑い芸人してるさかい顔バレ防止の為に変装してんねん｣

『へぇ、凄いですね』

簓｢反応うすっ！｣

『え、あぁ、なんか顔隠してる辺り顔バレしちゃまずい人なんだろうなとは思いましたが……警察とか危ない人に追われてる人とか』

簓｢ほぉ～ん？さてはA有名人と知り合いやな？｣

『え』

簓｢大体分かんねーん。普通の人ならまずここで知らん相手でもサインと握手求めてくんで？｣

『さ、サインと握手を……』

簓｢遅い遅い！w｣

『はぁ……まぁ関東なのでそれなりに有名な人は居ますから…』

簓｢ワシも……まぁちらほら…とな｣

少し話しているとお店になにやら派手な男性が入ってきた

(うわ、なんかヤバそう…目合わせないようにしよ)

簓｢お！零！！！こっちやで！！｣

『！！？？！？』

派手な男性はこちらに来ると白膠木さんの隣に座る

零｢ふぅ……悪ぃな遅れて｣

簓｢ほんまにえらい遅かったなぁ？なんかあったん？｣

零｢まぁ、野暮用だ。それでこの別嬪さんが例の？｣

簓｢そーそー！携帯割れてギャン萎えしてたから助けたってくれ！｣

零｢ふぅん。その割れたスマホは？｣

『あ、、こ、これです！』

私はスマホを渡すと男性はスマホを観察していく

簓｢ん？なんや緊張してるん？｣

『は、は！？違いますけど』

零｢はっ、こんな別嬪さんに好かれんなら大歓迎だぜ｣

簓｢あかんで～？Aにはもう相手おるみたいさかい｣

零｢へぇ？名前はAってんだな｣

『え、あ、はい！』

零｢直ぐには騙されねぇが1度信じたら沼るタイプだな｣

『……え？』

簓｢ちょ、Aは観光に来てるねんで？騙そうとしたあかんで！｣

『え、、一体何の話を…』

簓｢あー、コイツはさぎ…ﾝﾑｧ｣

零｢おっとー、ここから先は有料だ｣

『はぁ…』

(さぎ……作業員？)

零｢とりあえずこのスマホだが……30分で直せるぜ｣

『ほ、本当ですか！？』

零｢あぁ。中までは損傷してないが画面の奥の一部が損傷してるのが原因だな｣

『あの……おいくらですか？』