ファン ページ13
電車に乗りシブヤの街を一緒に歩いてるとヒソヒソと声が聞こえてくる
『……?』
「やっぱりあれポッセの……」
「えっ!?ポッセ?」
「夢野先生っっ♡」
「あの隣に居るの誰?」
『………』
私は繋いでた手を離しその場でお辞儀をした
夢「一体どうし…」
『夢野先生!握手してくれてありがとうございます』
夢「はて?」
『そ、それじゃ!』
私はその座を去ろうとすると直ぐに捕まってしまう
夢「何処へ行くんです?」
『い、いや!幻太郎のファンが…((コソッ』
夢「あぁ〜成程。ふむふむ」
夢野さんは私の手を離しファンの子達に妖艶な笑みを浮かべると女の子達は一斉に騒ぎ出す
夢「さっ、逃げますよ」
『えっ!!』
再び手を掴まれて引っ張られるがままに走る
「夢野先生どこいったんだろ」
「こっちに来たと思ったんだけどな」
「あっち行ってみよ!」
『幻太郎ッ』
夢「しっ!静かに((コソッ」
私達は路地裏の細い道に隠れ、身を細めるが狭いせいで夢野さんとの距離はゼロセンチだ
(夢野さん確かにモテるよなぁ……)
私は外の様子を見ている夢野さんをじっと見ていると視線を感じたのか目が合ってしまった
夢「どうかされました?」
『い、いいえ!外の様子どうです?』
夢「一応巻いたみたいですが念の為あと少しここで
様子見ましょうか」
『は、はい!』
夢野さんは優しい笑みを私に向けてくれる
(さっきのファンに向けた笑顔もセクシーで良かったけど…今の笑顔は私にしか向けられない代わりにこの妖艶な笑顔は私には向けられないのかな)
ぐるぐると考えていると大きい手で頭を撫でてくれる
『幻太郎……?』
夢「何か考え事ですか?」
『いや、、やっぱり幻太郎は有名なんですね!』
夢「まぁ、一応シブヤ代表ですからね」
『幻太郎はいつもファンにあんな感じに笑顔を向けてるんですか?』
夢「んー、声を掛けられればそれなりの対応はします」
『へ、へぇ』
夢「妬きました?」
『別に……』
夢「嘘はダメでおじゃ〜」
夢野さんは私の両頬を掴みながら自白させようとする
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作者名:シオン | 作成日時:2020年9月27日 5時