#短編 駄作者の妄想 松永久秀 ページ46
すみません、特別出演partyはネタが思いつかなかったので消しました。
ちょっと私の夢に出てきた話を綴ろうと思います…(オリキャラ有)
本編↓
雨が酷い。
せっかく咲いた花も、俯いては涙を流している。
嗚呼、駄目だ。こんな日に雨なんて。
「久秀。…久秀!!」
金色の瞳と目が合う。垂れた前髪が鼻筋にかかっていて、少しくすぐったい。
「ようやく目を覚ましたか!遅いぞ久秀!」
「--様?…ああ、久秀!貴方が寝坊とは、珍しいこともあるのね?」
ぼうっとした頭を起こす。私の視界には、見慣れた家紋が彫られた冑が映る。
…何故、これが。私が焼却したはずなのに。
「?どうしたんだ久秀。お前、なんか変だぞ?」
いや、私は至って正常だ。何一つ変わっていない。
何故私はここにいる?何故ここが在る?
あの時私が全て消した。私の土地からも、記憶からも。
なのに何故あるのだ。
「--様。きっと久秀は疲れているのですわ。今日はゆっくりお休みなさい。」
「そうだな!久秀の日頃の働きには感謝している。今日は休め!」
休む?日頃の働き?
何を言うのだ。私は卿らなど知らない。
私は自由だ。何処へでも飛んで行ける梟だ。
卿らに縛られてなど、片時もないのだよ。
「そうだ久秀!たまには茶でも飲もうか!」
「まあ、--様。今日は久秀を休ませるのでは?」
「茶を立てるのが久秀の趣だと聞いたからな。気分転換にどうかと思ったのだが…駄目か?」
そうは言われても、平蜘蛛は破損してしまった。九十九茄子も、魔王に献上した。
私があれらを使わずして、どんな茶を立てられようか。
「…久秀?本当に大丈夫か?」
煩い。卿らに心配される筋合いはないよ。
私は卿らを知らないのだから。消えてくれ給え。
「久秀……貴方……」
これ以上、卿らと関わることはしたくない。
私は新たなる宝を探さなくてはならないのだ。
卿らと遊んでいる暇はないのだよ。
早急に消えてくれ給え。
「久秀……」
その名を口にするな。卿の口からは聞きたくない。雑音だ。
「久秀!」
消えろ。消えてくれ。
「-------------」
パチンッ…………
……嗚呼、滑稽滑稽。
まさか死ぬる間に、かのような夢を見るとは。
私の身体はもはや意味を成さない。あんな夢を見るとは、もう末期だろう。
さて、さよならだ。この美しき世界よ…。
『お前は何故泣いているのだ』
それは、貴方がいるからだ…長慶様。
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かえこ(プロフ) - 澪(小学生)(^o^)さん» コメント&読んでくれてありがとう御座います!!今は忙しくてなかなか更新できませんが、頑張ります!! (2020年10月29日 23時) (レス) id: aec05404df (このIDを非表示/違反報告)
澪(小学生)(^o^) - 修学旅行でやってみたらどうですか。これからも頑張ってください (2020年10月29日 21時) (レス) id: c044ca8ab1 (このIDを非表示/違反報告)
かえこ(プロフ) - #86に誤字が……。なんだよ『金魚救い』って!!救ってどうするんだよ!!正しくは『金魚掬い』でした。すみません。(面白かったので訂正はしません!←をい) (2020年9月21日 6時) (レス) id: aec05404df (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - お疲れ様です!もう少し続けてくれると嬉しいです変なお願いすみません^_^; (2020年7月30日 6時) (レス) id: 632a5f4028 (このIDを非表示/違反報告)
しらぬい - 大丈夫ですよ長曾我部さん!このしらぬいが特別出演リクしておきましたから!……但し私はれっきとした捨て駒ですが!!笑 またしても神更新有り難うございますっっ!! (2020年7月23日 19時) (レス) id: 0e73265dcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かえこ | 作者ホームページ:ホームページ?ナニソレオイシイノ?
作成日時:2020年6月17日 0時