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Aと亜噂は、城の一室(客間のような広い部屋)に通された。

『やっぱり、一つ一つがでかいな。』

「戦国武将の城ってだいたいこんなものだと思うし。A様もいつか建てれば良いし。」

『いや、私はあまり城にはこだわる気はないぞ。』

「何故ですし?」

『費用を抑え、その分を他に回すからだ。』

「これだからA様は…。」


そんな何気ない会話をし、Aと亜噂は荷物を整理する。

と言っても、大したものは持ってきていないため、整理と言うより武器の整備だった。

『私の銀は元気かな〜。』

「……武器に名前をつけるし?普通。」

『何を言う亜噂。気に入った物に名前をつけて何が悪い。な〜、銀。』

「……A様は変ですし。」

『亜噂の語尾も変だし〜。』

「A様!ふざけるのも大概にするし!」

『ははッ!銀よ、亜噂が怒ったぞ〜。』


銀、と呼ばれるAの武器は鎖鎌だった。

鎌に鎖が繋がってあり、先端には重りがついている。

Aはそれを入念に手入れしていた。

一方の亜噂の武器も、鎖を使った物だった。亜噂も、それを丁寧に磨いていく。

二人の武器は年季が入った物で、相当使いこまれたのか、所々に傷も見られる。

だが、破損していないところを見るに、大切にされてきたのだろう。

二人がそうしているところに、足音が近づく。

「よお、月崎。」

『おや、政宗公。いかがなさった?』

「抜けだしてきた。あと、その下手な敬語をやめろ。薄気味悪い。」

『分かった…。何用か?』

「言っただろ?お前に興味があると。…その武器は鎖鎌か?」

『ああ。私の武器、銀だ。』

「銀?」

「鎖鎌の名前ですし。」

こそっと亜噂が補足する。

「ほう。鎖鎌を使うのか。それで、亜噂。お前の武器だが…それは何だ?」

政宗が目を向けるそれは、三つの金属でできた棒が、鎖で繋がってある物だった。

「これは、三節棍(さんせつこん)と言いますし。」

それだけ言って、亜噂は三節棍を仕舞う。

Aはそれを見、眉間に皺を寄せた。

『…まあいい。というか、政宗公。政務を放っておいて良いのか?』

「小十郎に任せてあるから問題ねえ。」

『小十郎…。会って見たいな、その者に!』

重臣→←軍



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らん(プロフ) - おもしろかったです!やっぱり佐助は良い奴(*´ω`*) (2020年8月15日 23時) (レス) id: 632a5f4028 (このIDを非表示/違反報告)
かえこ(プロフ) - らんさん» それは次のお話で明らかになりますよ!今回もコメントありがとうございます! (2020年8月15日 18時) (レス) id: aec05404df (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - お久しぶりです!面白かったです! 猿飛佐助は、今後仲間に入りますか?!(ネタバレすみません) (2020年8月15日 8時) (レス) id: 632a5f4028 (このIDを非表示/違反報告)
かえこ(プロフ) - かえこ(弟)さん» ありがとう。お前は早く勉強しろ? (2020年8月4日 11時) (レス) id: aec05404df (このIDを非表示/違反報告)
かえこ(弟) - 面白かったです マタオネガイシマス (2020年8月4日 11時) (レス) id: 1df8178e6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かえこ x他1人 | 作者ホームページ:ホームページ?ナニソレオイシイノ?  
作成日時:2020年5月23日 21時

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