私は一国の主だああああああ！ [戦国basara]

天下取り ページ6

｢…嗚呼、危惧していたことが起こったし…｣

『私は19！亜噂は18！餓鬼と呼べる齢じゃないんだよ！！』

怒りを露にして叫ぶAに唖然とする兵士と城主。
そしてため息をつく亜噂。

『……言いたいことはそれだけです。』

｢く…ははははははは！！｣

城主は吹き出すのを我慢出来なくなったのか、高々と笑った。

｢OK！三つ目のことについては謝ろう。……で、二つ目についてだが。｣

『……。』

｢こいつは武功を上げられずにいたのを興味本意で拾っただけだ。こんなことをする輩だとは思わなかったがな。｣

｢え…筆頭？！｣

｢城内からも城下町からもこいつの不満は聞いている。兵士、お前はクビだ。｣

｢なっ……そんな！筆頭！！｣

｢Shut up！……で、一つ目については、聞き捨てならねえな。｣

城主は、一つ声色を落とす。

｢女。てめぇがこの領地を奪うというのか？｣

『この領地だけじゃない。いずれは日ノ本を我が物にして見せる。』

｢…本気で言っているのか。｣

『当然。』

｢…お前、名前は。｣

『月崎A！！』

はっきりと言い切ったAの目は、決意が固まっていることを示していた。

城主も、その決意の色を疑うことはなかった。

｢面白い。…月崎だったか？そっちは？｣

｢…月崎が重臣、月崎亜噂…。｣

｢Aに、亜噂…。破天荒な天下取りが現れたものだぜ。俺は奥州筆頭、伊達政宗！天下取りだ！｣

『伊達、政宗…』

｢…A様？震えているし？｣

｢怖じけづいたか、月崎。｣




『否…武者震いだ！！』

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