私は一国の主だああああああ！ [戦国basara]

？ ページ28

｢月崎A、及び月崎亜噂を発見しました。｣


女は、誰かと会話しているようだった。


｢強いです。かなり。｣


そう話す女は、忍である。


｢…何故、貴方様はあの二人を気にするのですか？｣


女は雇われである。故に、彼の性格を知らない。


｢…そう、ですか。｣


女は淡々と応える。

自分が聞いたのだが、それほど興味は無かったらしい。

男は、次の命令を出す。


｢あの男を利用するつもりですか？｣


女は驚いたように声をあげる。


｢危険では、ありませんか？それに…｣

｢……そうおっしゃられても…奴は既に…｣

｢信用ができませぬ。貰うだけ貰って、裏切るやもしれません。まして、あの男には…｣

｢ッ…はい、申し訳ありません。｣


女は一通り話したあと、いつもの格好に着替える。

男はすでに何処かへ去っていた。


｢さて、また仕事を始めますか。｣


女は髪を櫛でとぎ、客に頭を垂れる。彼は今日泊まる客であった。

女はいつもの宣伝文句を言う。


｢実ですね、ここでは一人の武将を救ったのですよ。…ええと、確か……後藤、と言ったかな？月崎という方々が連れてきてね……｣

｢ええ、アタイも手伝わせて貰ったんですよ。｣

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