-Fragment of a dream- (ページ15)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,014 hit

③驚愕な力ページ15

リコ「なに....今の........背中に羽根が見えた.....」

日向「なんで抜けたあの火神を.....！？反応できたはず.....！！」

驚きの渦の中、冷静に黒子は二人の1on1をしっかりと見つめながら口を開く。

黒子「Aさんには全て見えているんです。火神君の動きが、そして彼女もまたバスケの才能があります」

黒子が呟くと同時に火神の二本目のホイッスルがなる。

今度もそのまま抜こうとする火神に対して、一瞬の隙にそのボールをカットするA。

その光景はここから見ているのと違い、プレイしている二人にしか分からない事だった。

つまりこうだ、

何が起きているのかわからない。

火神が外しあとはAが最後決めるとそこで終了。
しかし、そんな簡単な事じゃない。

火神も全力で止めにくるだろう。

誰もが予想していなかった、しかしここにいる黒子だけには分かっていた。

今の彼女は外さないと。

最後のホイッスルが鳴り響き、全力で止めに入る火神。

しかし難なく抜いたAがシュート体制に入る真上から追いついた火神がさらに覆い被さるように飛ぶ。

が

それを待っていたかのように斜め後ろにジャンプしたAは不安定な状態でボールをゴールに放ち、そのボールは火神の手に少し掠るとそのままゴールへと吸い込まれていったのだった。