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『おみくん、あのね… 』



「ん?」






目を右に左に動かして
何か言いにくそうにしてる

四ノ宮さんがクスリと笑って、ごゆっくりどうぞって席を外した







『その、おばあちゃんがよかったら泊まりに来ないかって… 』



「 えっ、」



『っほんとに急すぎるから断っていいんだよ…?

近くに来たって連絡したら、
会いにおいで?って… 』








Aは俺の事を
おばあちゃんになんて話したんだろう。

段々と赤い顔になってくのが、愛おしくて心臓がギュッてなる



好きな人の、家族に会える

会わせたいと思って貰えたことがこんなに嬉しいなんて知らなかった







「行ってもいい?



俺、すげぇ嬉しいよ」




『!ほんと、、?』




「ふっ、ほんと。

おばあちゃんに折り返す?電話してきていいよ」




『〜ありがとうっ』








携帯を持ってパタパタと居なくなったのを見て
四ノ宮さんに声をかけた







.








『待ってるねだって』



「おーっし、じゃあいくぞ〜」









戻ってきたAを連れて
再度、四ノ宮さんに挨拶をした









『四ノ宮さん、ありがとう…』




「何時でも帰ってきなさいっ

どこにいても応援してるわ」




『 っうん、… また歌えるように頑張るから

見ててね 』







抱きしめあいながら話す2人は
本当の家族のようで、すごく微笑ましい

お母さんのような存在なんじゃないかって感じた









「ご馳走様でした

本当に来てよかったです。



… また必ず来ます 」





「ええ。楽しみに待ってるわ

いつかお仲間さんもつれていらしてね」





「はい笑

メンバーも喜びます笑 」









四ノ宮さんに見送られて、俺らは店を出た

すっかり陽が沈んで
点々とする街灯とお店のランプだけが明るい









『 おばあちゃんの所まで、

私が運転するね 』









軽快に動き出した車

帰りは絶対運転しよう…
道を覚えるために目を凝らして標識を確認した




お互いの出会った頃の話しとか

カフェでの直人さん、テツヤさんの話しで盛り上がった






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作者名:miu:miku | 作成日時:2020年9月15日 22時

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