丗陸 ページ37
小春「姐さん、何しはるん?」
((ザク
小春が驚いたようにこちらを見ている
切り落とした髪を差し出した
貴「ちゃんと手入れもしてる。
あんたと髪色もかわらん
しばらくは鬘ですごしぃ」
小春「そんな無茶を…」
貴「もう、女として生きてん。
なーぁんにも心配いらんよ」
小春「…もう、お座敷に上がれんと思うてました
髪が伸びる間も、上がれんなんて、つらい
でも姐さんはもう上がることできひんやろ?
辛くないんどすか?」
小春は泣きながら訴えてきた
貴「私は、今、あそこ楽しい思てるし、
辛くはない
あ、でもたまに戻りたい思う時もありますなぁ」
小春「そうどすか…」
貴「なんにも気にせんでええのよ?
用は終わったんで、帰ります
じゃあね、小春ちゃん」
((パタン
障子の向こうで小春が泣く声が聞こえる
もう会うことはないな
そんな気持ちで島原を去った
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―――――
斉「A…?どこに行っていた…
その髪は…」
貴「すごく軽くなった!
切って正解だったかも」
一くんは驚いたようにじっと見てくる
斉「…不思議だ。
Aは女だというのに、短いのも似合うのだな」
貴「本当?ありがとう」
斉「…そろそろ巡察の時間だ
準備をしてこい」
貴「うん!待ってて!」
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はうる(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» ようこちゃんの作品、読ませていただきましたが駄作だなんて…そんなことないですよ!自信を持ってください!! (2016年1月16日 22時) (レス) id: c05c22baf0 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 自分の駄作より、貴女の立派な作品を読んだ方が、凄く良いです。 (2016年1月2日 9時) (レス) id: d565c49c24 (このIDを非表示/違反報告)
はうる(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» あけましておめでとうございます!!よくコメントしてくださってるので嬉しいです!!今年もよろしくお願いします!! (2016年1月2日 9時) (レス) id: c05c22baf0 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - あけましておめでとうございます。 (2016年1月2日 9時) (レス) id: d565c49c24 (このIDを非表示/違反報告)
はうる(プロフ) - ゆきにょさん» ありがとうございます!!褒めて頂いてとても嬉しいです!!更新もっと頑張ります!! (2015年12月14日 20時) (レス) id: c05c22baf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はうる | 作成日時:2015年11月28日 11時