誠の旗の元で

丗肆 ページ35

土方さんから買い物を頼まれ、ちょっとお出かけ




この前は、あんなに暑かったのに




今では少しだけ涼しくなりはじめた




貴「今日も、夜は大騒ぎになるかな？
あんなことがあったけど、やっぱり大きな名前を頂いたもんね！」




斎「あぁ。今日は少しだけ良い酒を多めに買って帰るとしよう」




貴「うん！」




酒屋の前には紅葉があり




少しはだけ紅く色づき始めている葉もちらほらあった




酒屋主「おぉ！A！
もう龍之介くん並の常連だね！」



貴「ふふっありがとうございます！
今日は、ちょっとだけ良い酒買うから…」




酒屋主「…わかったよ……おまけしといてやる！」




貴「ありがとうございます！」




酒屋主「ちょっと待ってろ〜」




斎「…驚いた。簡単におまけしてもらえるのだな」




貴「もう常連なので、仲良しです♪」




斎「酒を買う時はお前を連れてゆくと良さそうだな」




と、一くんは少し微笑んだ




貴「じゃあまた、頼まれた時は言ってください！
お供します!!」




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原「悪い、A俺と、平助と、新八の飯は
俺の部屋に作って持ってきてくれるか？」




貴「え、島原、行かないんですか？
芹沢さんのおごりなのに」




原「他の隊士たちは何も知らねえのに、あいつらがいたらせっかくの宴会、空気悪くなりそうだしな」




あれから新八の怒りは収まらず、




平助も考え込んでいるらしい




貴「わかりました」




原「ありがとうな！」




貴「はい！」



沖「なーにしてるのA！
こんなところにいたら置いていかれちゃうよー？」




貴「いや、私は島原行けないからお留守番…
……わざと？」




沖「…うん！」




こんなに悪趣味な子だっただろうか




私がここに来たばかりの頃はもう少し可愛げがあったはずなのに…




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平「悪ぃな、手数かけさせて」




貴「ううん…お酒も置いておくから楽しんでね！」




平「ありがとな！」




新「一緒に食べられる雰囲気じゃなくて申し訳ねえな
また今度、一緒に食おうぜ」




貴「待ってます！」




私は用を終えると、部屋をでた




するとすぐに新八の愚痴が聞こえてきた…

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