誠の旗の元で

丗参 ページ34

新「おい。どういうことだ
仲間を！犠牲にするのか！？
こんな事をするために!!」




土「あいつぁな！もともと昨日の時点で切腹だったんだよ！
最後まで俺らの役に立ったんだよ！」




新「そんな言い方ねぇだろ！
納得できるように説明してみろ!!」




原「抑えろ新八。今の話題はそれじゃねえ」




いつも感情的になる新八を左之さんがなだめた





それでもおさまる様子がない




沖「じゃ、お話元に戻しましょうねっ。一くん？」



斎「あぁ。飲むと、人を襲い、人間とは思えぬ速さで動き、なおかつ、治癒する」




綱「そう。人を襲うようになるのは、まだ理性が保たれるまでの薬ではないからです。」




それから、たくさんの説明を受けた




吸血衝動により、人を襲うこと




変若水を飲めば、人並外れた体力、治癒力、運動能力をもてること




すぐに理性が失われること




沖「ってことは、壬生浪士組としての戦力に持って来い！
ただし、研究に使う人はここで用意ってこと？」




新「人間を…道具みたいに言うんじゃねえ！」




原「新八…!!」




貴「新八、待って。
…理性が失われれば人を襲うし、
その度に首か心臓を一撃しないといけないんですよね？」




綱「ここなら、人並外れた剣士たちが沢山います
問題ないかと」




新「仲間を研究に使うって言うのかよ！
俺は納得出来ねえ」




((ﾊﾟﾀﾝ




捨て台詞を残しそそくさと部屋をでた新八につづき、平助も




平「俺も、考えさせて欲しい」




と、部屋をでていった




平助も新八も、優しいから、許せないんだろうな




網「変若水の研究は、私と山南くんで進めようと思います」




土「…会議はここまでだ」




近「みんな…すまない」



近藤さんの悲しげな表情を見ながら、大広間を後にした

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