誠の旗の元で

拾漆 ページ18

貴「…久しぶりだなぁ」




ご飯が終わったあと…




芹「飯が終わったら俺の部屋にこい」




貴「私、お片付け当番なのですが…」




芹「犬に頼め」




貴「…わんこ、お仕事2倍……」




…はぁ。






貴「失礼します。」




芹「遅かったな」




貴「ご用は？」




芹「今日皆をつれて島原に行くつもりだ。」




貴「…」




芹「行きたくなさそうだな」




貴「…まぁ行きたくはないです」




芹「それでだな。屯所に誰もいなくなるのもどうかとおもう」




貴「お留守番したいです」




芹「お前と斎藤を置いていく」




貴「いや、私は1人でも大丈夫ですけど…」




芹「浪士組が今京の皆に恐れられているのは知っているな？」




貴「…？攻められる可能性があるってことですか？」




芹「1人でなんとかできるか？」




貴「…っ」




芹「斎藤とお前がいれば何人でかかっても敵ではなかろう」




貴「…そうですね」




芹「1晩だけ返してやる」




貴「…着物？」




芹「お前が舞妓をしていた時の着物だ。」




貴「これを着てはじ…斎藤さんに酌をしろと？」




芹「あいつだけ酒が飲めんのは可哀想だからな」




…なぜ変な頃で気が回るんだろう




一くんのことも、私のことも気遣った




芹「たまには女に戻りたかろう」




貴「…ありがとうございます。」




芹「話はそれだけだ。」




貴「わかりました。では、失礼します。」




ﾊﾟﾀﾝ




貴「はぁああ…疲れたぁ」




斎「…？どうした」




貴「…！一くん!!今日は、夜、私とお留守番だよ！よろしくね！」




斎「…そうなのか？よろしく頼む」




貴「うん！喜んで貰えるかはわからないけど、頑張るよぉ〜」




斎「…？よくわからないが…」




貴「お楽しみに！」

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