マジックミラー ページ12
？side
「…これで連絡はお終い！みんなで見に行くぞ〜」
「何をですか〜？」
「女子のところだ」
「ハァ？！なんでそんなとこ行く必要があるんですかぁ？」
「実力、見たいだろ？」
急に先生が言い出したその提案。女子ってことは入学式で少し気まずそうに座ってた3人組でしょ？俺の席では遠すぎて顔は見えなかったけどぉ…。わざわざ見に行く必要ある？
それに、確かに見てみたいけど…急すぎるじゃないの？
「とりあえず、つべこべ言わずに出席番号順で廊下に並べ。行くぞ〜」
先生が言うなら仕方ない…かぁ。
「…はぁーい」
生返事を上げながら並び、気だるく長い廊下を歩く。…なに、あの三人組はなんか学校の設備でも壊したりしたの？いくらなんでも遠すぎじゃない？こんなの隔離じゃん、隔離。
ようやく長い廊下を渡り切って先生がなんかのパスコードを入れた。すると壁と同化してたドアが開き、先に中に入った先生がちょいちょいと手招きをする。…ここで何が始まるんっだっての。
「ここでちょっと待ってろよ〜」
って言って、先生は入口近くのボタンを押してから出ていった。…は、
「はぁ？！」
まじ、あの先生ありえないんですけどぉ！！いきなり待ってろって…先生とか言う前に、人としてどうなの〜？！周りの子達も、困惑してるじゃん！女子とかもういいから早く説明しに戻ってきてよ！
すると目の前の布がするする横にはけていく。これは…窓？なんでこんなとこに。窓の向こう側はさっき見た練習室っぽいけど。
しばらく待つと、窓の向こう側に動きがあった。三人組がようやく来たらしい。これで酷い出来だったら先生待たずに帰ってもいいよねぇ？
そんなことを考えていると、目の前に女子が来た。どうやら相手には、俺たちのことが見えていないらしい。さぁ、お手並み拝見しようじゃんか。
聞こえてくるのは激しめな曲。聞いたことも無いけど、洋楽って限られてるし、結構難しくて激しい振り付けって珍しいから覚えてるような気がするけど…。
でも、その難しい曲をちょっとのズレもなく踊る姿は＿＿どうしようもなく、魅せられた。
つつがなく終わったそのライブ。俺には素晴らしい、としか思えなかった。
「これが、三人の実力…！」
話して、みたい。
俺がここまで興味を持つのは、ゆうくん以外で初めてのことだった。
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羅氷華(プロフ) - 幻夢。さん» コメントありがとうございます！期待に応えられるように、頑張りますね(^ ^) (2016年8月22日 19時) (
レス) id: 968e3ffeee (このIDを非表示/違反報告)
幻夢。(プロフ) - お話とてもすきです〜！！更新楽しみにしてます(´▽｀) (2016年8月22日 19時) (レス) id: ec63d4bf94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羅氷華 | 作成日時：2016年8月20日 1時
