＊ ページ13
だ、大分時間に遅れちゃったけど……怒られないかな。
緊張でドキドキしながらリビングへと繋がる扉に手を掛け――――
バッタ――――ン！！
え、ええええ！？ ユキ様ぁ！？ そんなに勢いよく開けたらボスにカッ消されるんじゃ…！
『おっまたせー』
「…暇そうですね。そこの鮫、師匠を手伝いなさい」
ぱ、パイナップルさん！？ 鮫だなんてそんなことスクアーロ様に言ったら大変なことになっちゃいますよ！？
次々と起こる予想外のことに私の脳はパニックを起こしている。
「ユキ、ほら。重いだろぉ？」
『ん…』
すっ、すっ、スクアーロ様が傍目から見てもわかるような優しい表情をしている…！？
あまりのことに口を開けっ放しにしていると背中に温かい何かが圧し掛かってきた。え、なに？
「うーさっ」
「ベルフェゴール様っ？」
お目は見えないけど、金糸のようなベルフェゴール様のお髪が頬にかかって擽ったい。
なんか恥ずかしい、な…。
「あとどんくらい残ってんだ？ 王子やさしーから運んでやんよ♪」
「えっ、そんな…！」
私のお仕事ですから、そう言おうとしたところで手に持っていたトレーをベルフェゴール様ではない誰かに奪われる。
「堕王子に任せると色々心配なんでー、仕方無いからミーが行ってあげますよー」
「あ？ ちょっと面貸せよカエル」
「りょーかいですー。このカエルの被り物が欲しいんですよねー？ 堕王子はー」
「堕を付けんな、つーのっ」
ドスッ、フラン様の被っていたカエルにナイフが深々と突き刺さる。
ひいぃ…！
私を挟みながら喧嘩をしないでくださいぃ！
『手伝ってくれてさんきゅーね、おチビさんにスクアーロ。ルッスもね』
「このくらい大丈夫よ〜ん！ ってアラ、ベルちゃんとフランたらまた喧嘩しちゃって〜」
助けてください！ ユキ様ならなんとかしてくれるだろうか、そんな期待を込めた眼差しでもって彼女を見つめる。
『……ぐっは』
「師匠。あの視線は師匠に見惚れてたとかではなく、助けを求めているんですからねっ」
『わ、わかってるし！』
その後はベルフェゴール様とフラン様の後頭部チョップをかましたユキ様によって開放されました。
『ザンザスくーん！ うさちゃんが作ったお肉美味しいねぇ』
「……ユキ、オレの肉を喰うな」
『やわらかくって美味しいんだもーん』
「ユキ。お願いだからボスと喧嘩しないで」
『え、バイパーも混ざりたい？』
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雪姫(プロフ) - エンマたちとのからみがほしい。ついでに雪兎とDの再会が見たい。 (2022年5月15日 3時) (
レス) @page36 id: eeb0e1af4c (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - コッペリアさん» 彼女は鮫が味方じゃなくても気にしないと思います。なので鮫はマーモンチーム。骸とクロームの霧組は一度は彼女側につこうとして本人に断られる光景しか思いつかない(笑)。嬉しいけど、そしたらヴェルデが孤立無援になっちゃうから。こんな感じです。長文失礼しました。 (2019年2月21日 13時) (レス) id: 0fb98c4da3 (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - コッペリアさん» でも次の大空アルコにユニがなれば再び呪いがかかる。そんな状況で彼女が動かない筈がない。彼女は原作通り、全員の呪いが解除される結末にしようとして勝手に行動するので鮫は置いてけぼり(笑)。でもまあ、ボス側とどっちにつくか迷わなくて済むからいいんじゃないかな (2019年2月21日 13時) (レス) id: 0fb98c4da3 (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - コッペリアさん» コメントありがとうございます。そして返信が随分と遅くなってすみません。さて、普通だったらコッペリアさんのように考えますよね。ところが彼女は普通じゃないので(笑)、知識として結末を知っている上で行動します。アリアの呪いは凍らせたのでユキに移行、 (2019年2月21日 13時) (レス) id: 0fb98c4da3 (このIDを非表示/違反報告)
コッペリア - ユキの呪いは短命ですし、やっぱり、好きな人を助けるためにそっちに着くんでしょうか…骸とクロームもですけど… (2018年11月13日 19時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2014年8月31日 14時
