＊ ページ12
「えっ？ えっ…？」
戸惑いのままに声を出している内に、その綺麗な人は私の元へ歩いてきてふっと口端を上げた。
か、かっこいい…！
『はじめまして、私は三浦ユキ』
「あっ、私！ うさです！」
うさちゃんか。名前を呼ばれて頬がぶわっと熱を持つ。
『キミ一人でこの量を運ぶのは大変でしょ？ だから手伝おうと思ってね』
「い、いえっ！ 私だけで平気ですっ！ 三浦様はお客様、でしょうから…！」
そ、そうだよねっ？ この綺麗な人が今日のお客様、なんだよね…？ だったらお手伝いなんてしてもらっちゃダメじゃない！
ぶんぶんと顔を横に振って、両手も振る。
『頼むよ……手伝わせて？』
「う、うぅっ…」
『それに助っ人もいるから、ね？』
助っ人…？
『ほら、おチビさん。うさちゃんが可愛くて思わず照れちゃうのはわかるけど、出てきなよ』
「ちがいますッ」
低い男の人の声がしたと思ったら、綺麗な人のすぐ隣に………と、とても奇抜な髪型をしていらっしゃる方が現れた。
ぱ、パイナップル…？
『さて、恥かしがり屋のおチビさんが出てきたところで…一緒にリビングまで行こうか』
にっこりと笑みを浮かべて言った彼女の両手と腕には大皿が5枚もあった。
いつの間に取ったの！？
「師匠、持ち過ぎですよ」
『ん、さんきゅ』
パイナップル…さんが綺麗な人の腕から大皿を取り、自分で持ち直した……って、ああ！ 私だけお皿持ってない！
トレーにサラダを乗せて持って行こう、かな
「あ、あの……本当に、いいんですか？ お客様にお手伝いなんてしてもらって…」
「気にすることはありませんよ。客などということは気にせず、寧ろ彼女の好きなようにやらせてあげてください」
この人…パイナップルさん、見かけによらずいい人かも…。
『うさちゃん』
「はっ、はい！」
急に呼ばれたから驚嘆したぁ…。
『私のことは是非ともユキって呼んでね！』
「は、はぁ…」
(いくらヴァリアー城とはいえ、一人で出歩かないでくださいよ師匠。ノントゥリニセッテの影響がどこで出るか…)
(しょーがないじゃん？ うさちゃん可愛いんだもん)
(はぁ…)
(メイド服に絶対領域って最高だよね、おチビさん！)
(僕、そういうのに興味ありませんからね。からかわないでください。)
(むー……慰めてうさちゃーん)
(ひゃわっ！？)
(こら、師匠…)
(えへ)
((む、む、胸が当たってます…！！))
(…たらし発動ですか)
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雪姫(プロフ) - エンマたちとのからみがほしい。ついでに雪兎とDの再会が見たい。 (2022年5月15日 3時) (
レス) @page36 id: eeb0e1af4c (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - コッペリアさん» 彼女は鮫が味方じゃなくても気にしないと思います。なので鮫はマーモンチーム。骸とクロームの霧組は一度は彼女側につこうとして本人に断られる光景しか思いつかない(笑)。嬉しいけど、そしたらヴェルデが孤立無援になっちゃうから。こんな感じです。長文失礼しました。 (2019年2月21日 13時) (レス) id: 0fb98c4da3 (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - コッペリアさん» でも次の大空アルコにユニがなれば再び呪いがかかる。そんな状況で彼女が動かない筈がない。彼女は原作通り、全員の呪いが解除される結末にしようとして勝手に行動するので鮫は置いてけぼり(笑)。でもまあ、ボス側とどっちにつくか迷わなくて済むからいいんじゃないかな (2019年2月21日 13時) (レス) id: 0fb98c4da3 (このIDを非表示/違反報告)
霽月(プロフ) - コッペリアさん» コメントありがとうございます。そして返信が随分と遅くなってすみません。さて、普通だったらコッペリアさんのように考えますよね。ところが彼女は普通じゃないので(笑)、知識として結末を知っている上で行動します。アリアの呪いは凍らせたのでユキに移行、 (2019年2月21日 13時) (レス) id: 0fb98c4da3 (このIDを非表示/違反報告)
コッペリア - ユキの呪いは短命ですし、やっぱり、好きな人を助けるためにそっちに着くんでしょうか…骸とクロームもですけど… (2018年11月13日 19時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霽月 | 作成日時：2014年8月31日 14時
