6話 ページ7
菜月side
学園長「そういえば忘れておったのぉ。
儂は、この忍術学園の学園長をしておる、大川平次渦正じゃ、それから」
勘右衛門「僕は、尾浜勘右衛門です。で、こっちが」
尾浜くんがそこまで言って、隣の刃物くんを見る。
この子の名前は、気絶する前に聞いたので知っているが、本人から教えて貰えるのであれば、直接聞きたいけど、どうやら彼はあまり言いたくないらしい
なぜなら
三郎「...」
と、こんな調子でそっぽを向いて黙ってしまっているからだ。
菜月(なんなんだこの子、鉢屋三郎って名前だったよなぁ、教えてくれないなら、一生刃物くんって呼んでやるからな!!)
と、相変わらず心の中で悪態をつく。
しばしの沈黙の後、困った顔をした善法寺くんが
伊作「えっと、すみません。最後の一人は、鉢屋三郎です。」
と、丁寧に紹介をしてくれた。
鉢屋くん本人はそれが気に入らないらしく、不満げな顔で善法寺くんを見ていた。
そんな鉢屋くんを気にせずに大川さんは
学園長「他は良かったかのぉ」
そう聞いてきた。
菜月「あ、じゃあすみません。あと一つだけいいですか?」
学園長「なんじゃ?」
菜月「ここってどこなんですか?」
とりあえず、これだけは聞いておかねば、と思い質問すると、みんな不思議に思ったのかきょとんとした顔をする。
なぜ不思議に思われたのか分からない私もきょとんとしていると
学園長「お主は、ここがどこだかわかって侵入したのでは無いのか?」
そう聞かれる
菜月「いえ、気づいたらここにいて...」
学園長「なるほど、ここは忍術学園と言って、忍者になるために様々なことを学ぶ学校じゃ」
菜月「忍者...」
この時代に?と混乱していると
伊作「それで、僕達は忍者のたまご、忍たまなんです。」
善法寺くんがまたまた紹介してくれる。
勘右衛門「1年生から6年生まであって、僕と鉢屋三郎が5年生で、」
伊作「僕が6年生です。」
そうして、聞きなれない言葉を聞き続け、そろそろ頭がパンクしそうになる。
そんな中、相変わらず鉢屋くんは不満げな顔で学園長の傍らに座っている。
学園長「さて、とりあえず質問はここまでにして、本題に入ろうかの」
何やら少しの緊張感が部屋に漂い、少し姿勢を正した。
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零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年7月26日 20時) (レス) @page15 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なほなっつ | 作成日時:2022年2月12日 22時