私とは違う貴方が ページ34
太宰さんを中心に作戦会議が始まった
警察に届いた予告状はモブ山を解放と身代金1000万用意しなければ名探偵を殺す、タイムリミットは12時
今からあと3時間後だ
いくら三下とはいえ犯罪組織の人達が集まった集団…人を殺すことには抵抗はさほどない
そこらの素人とは違う
太「谷崎くんの異能で侵入しその間に賢治くんは見張りの敵を倒します。乱歩さんの姿が確認出来ないということは居場所はおそらく地下……」
太宰さんが作戦を伝えていく
太「地下への通信は遮断するがもし乱歩さんの見張りにバレた場合はかなり危険な状況になる」
太「こちらが要求をのむまで殺しはしないと思うけど気をつけた方がいい」
太宰さんの作戦に頷いて各自動く
私は谷崎くんと敦くんと一緒に地下への入口をさがすことになった
太「Aちゃん、君はわかってるだろうけど……」
太宰さんの言うことが分かり私は顔を歪める
嫌だ、聞きたくない
『……』
太「さっきはあぁ言ったがあれは気休めの言葉だ」
(太「こちらが要求をのむまで殺しはしないと思うけど」)
太宰さんの言った言葉が嫌でも頭に流れてくる
太「人質の変わりは沢山いる。特に探偵社なんかそうだ、大量殺人を起こされたくなければ人質になれと言われたらならざる得ない」
太「犯人はわざわざ乱歩さんだけに絞ることはありえないんだ、そもそもは今捕まっているのは乱歩さんが解決した事件の犯人だ。元よりは無事に生かして返すつもりはないだろう」
わかっているのに他人から言われ客観視するとどうも酷くえぐられた気持ちになる
昔から頭はいいほうだったと思う
学校は首席卒業だし、テストはほぼ毎回100点だったし推理小説の犯人だってすぐにわかる
変に察しも良かったと思う
でも、目につくのは嫌なことばかりで
だから私はわかっていても知らないフリをした
どちらかと言えばこの世の中は知らない方が幸せの方が多いと思う
それこそ清涼飲料水多くは虫で着色してるとか海老のしっぽはゴキブリの羽根と同じ成分とか
だから、目を逸らしたいことからはずっと逃げていた、知らないフリをした
そんな中
謎を追い求める彼が
好奇心旺盛の彼が
無邪気に推理する彼が
真相を直ぐに解き明かす彼が
真実を知ることを恐れない彼が
自信満々の彼が
凄く輝いて見えた……
なのに、
今は…その眩しさがすごく腹立たしかった
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ランポッポの眼鏡になりたい - いいお話でしたぁあぁ 完結しちゃうなんてぇぇぇええ(;ώ;) でも完結おめでとうございます(;ώ; (2023年1月15日 21時) (レス) @page49 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
ミミッキュ - 大好きですありがとうございます‼ (2023年1月7日 17時) (レス) @page50 id: 763a55f7bf (このIDを非表示/違反報告)
藍素(プロフ) - 完結おめでとうございます!(*^▽^)/★*☆♪ (2022年12月10日 22時) (レス) @page50 id: 81a29d8f69 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 完結おめでとうございます!! (2022年12月9日 18時) (レス) id: b0ccef1124 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - もういつも更新をワクワクしながら待ってます!スゴイ楽しみすぎて!!更新頑張ってくださいね! (2022年11月18日 22時) (レス) @page27 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こみゅな | 作成日時:2022年11月9日 12時