文豪ストレイドッグス ページ39
織田作side
子供たちのお菓子を買って外を歩く
安吾と恐らく最後の酒を交わしたが、今日も変わらずいい天気だった
俺はオヤジさんの店につきドアを開けた
入った瞬間に思わずお菓子の袋を落としてしまった
そこに広がっていた光景があまりにも酷かったからだ
椅子は倒れ木材が飛び散っている調味料も机に散らばっていた
織「なんだ」
慌てて厨房を確認するがオヤジさんの姿はない
皿だけが割れていた
織「ハァ…あっ!」
私は無我夢中で走った
織「幸介!克己!優!信嗣!咲楽!」
誰もいない…
織「ああ…あっ…」
ベットの柱に地図のようなものがナイフで刺さっていた
確認しようとしたが車のエンジン音に私は振り返る
織「うっ…あっ…」
窓を開け音のする車を確認した
カーテンのかけられた車から見えたのは子供たちが必死に窓を叩く姿とそれを引っ張った何者かの姿だった
私はすぐさま窓から飛び降りた
目の前で車が爆発し吹き飛ばされる
喉が痛かった、呼吸ができなかった、誰かの叫び声が聞こえた。あまりに喉が激しくい痛むので気づいた
叫んでいたのは俺だった
〜〜
太宰side
あれは気の所為だったのだろうか…とは言っても隠すようなことなのど他にはないだろう…ミミックについて異能の特異点について聞いた…
人だかりが出来煙の匂いがする中私は声をかけた
太「織田作、君が何を考えてるのかわかるよ、けど辞めるんだ…そんなことしても」
織「そんなことしても子供たちは帰ってこない?」
太「聞いてくれ…この1件にはまだなにか裏がある」
なにかを見落としている…大事な何かを…
織「何かなどないよ、太宰。もう全て終わった」
太「織田作…おかしな言い方を許してほしい。でも聞いてくれ、何かに頼るんだ、なんでもいい」
なにかあるはずなんだ
太「この後に起こる何かに期待するんだ、それはきっとあるはずなんだ」
きっと…見落としてるなにかが…
太「ねぇ、織田作、私がなぜポートマフィに入ったかわかるかい?」
太「そこになにかあると期待したからだよ。暴力や死、本能や欲望、そういったむき出しの感情に近いところにいれば人間の本質に触れることができる」
太「そうすれば何か…何か生きる理由が見つかると思ったんだ」
織「俺は小説家になりたかった」
織田作はそう言って話をしてくれた
太「織田作」
織「だが、それももう終わりだ」
太「行くな織田作!」
織「俺の望みは1つだけだ」
太「くっうっ…織田作!!」
私は織田作を引き止めることは出来なかった
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らい(プロフ) - 織田作と夢主の会話が面白かったし話の内容もめっちゃ好きです!!更新頑張ってください!!! (2022年12月16日 0時) (レス) @page30 id: 98c78372b7 (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - 太宰さんは腐った根性してないけど頑張る系夢主か〜。うーん好きかな (2022年9月14日 17時) (レス) @page2 id: 3df5dd07dc (このIDを非表示/違反報告)
フレタスートめんどくさい - この作品すごい好きです!!毎日更新を楽しみにしてます!!応援しています!! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
フレタスートめんどくさい - 面白かったです!!!! (2022年8月10日 22時) (レス) id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こみゅな | 作成日時:2022年5月5日 11時